地域産業 国際化の秘訣:中小企業診断士協会セミナーで講演

地域産業 国際化の秘訣:中小企業診断士協会セミナーで講演

2025-04-24

中小企業経営の診断やアドバイスのスペシャリストである「中小企業診断士」。中小企業診断士がサポートする多くの中小の伝統工芸事業者にとって、国際市場開拓は重要な選択肢の一つとなっています。そうした環境を受け、中小企業診断士協会から、海外展開支援に豊富な事例を持つ弊法人に対してそのメソッドや秘訣についての講演をご依頼いただき、弊法人代表 生島儀尊(いくしま・よしたか)がお話しいたしました。

「日本ブーム」はブームではない

人口減少に伴う市場規模の縮小というリスクを抱えている日本の市場。一方で、海外では人口増加や新興国の生活水準向上など、市場規模が拡大しています。さらに、訪日観光客もコロナ禍収束後に急速に回復する中、海外市場開拓やインバウンドの取り込みは、事業拡大の有力な手段の一つとして見逃せないものになっています。

海外進出を検討したいもう一つの理由として、生島から、「日本ブームは一過性のものではなく、すでに一つのライフスタイルになっている」とお伝えいたしました。長年日本文化やアートを海外に向けて発信してきた中で見てきた日本文化に対する世界各国での関心の高さ、その浸透の仕方は、単なるブームではないことを裏付けています。

講演する一般社団法人ジャパンプロモーション代表・生島
講演する弊法人代表・生島

「スシ」「テンプラ」から「マンガ」「ラーメン」そして……

今では、日本人が想像する以上に多様な日本文化、産品が各国で関心を集めています。確かにマンガ・アニメをきっかけに日本に興味を持ったという方は少なくありませんが、様々な日常生活や文化、地域紹介が織り込まれた作品世界は、実に多くの分野に興味を誘っています。講演会では、具体的な自治体、伝統工芸品・食品関連企業などの海外出展に際しての支援事例と、その後の売上増加やインバウンド波及例などをご紹介いたしました。

江戸切子の説明を聞くジャパンエキスポの来場者
東京の伝統工芸品「江戸切子」の高度な美しさに惚れ惚れ

海外展開の課題と成功の秘訣

海外展開には、国内での販路拡大とは違う悩みがつきものです。
海外展示会に出展する場合、効果を最大化するには、現地での現状を把握し、BtoCから始めるのか、BtoBから始めるのか、メリット・デメリットを比較する必要があります。また、国際輸送に関する煩雑な規制・手続きや、現地での信頼できる通訳スタッフの手配も必要になります。さらに、海外の事業者へのブース設営手配や現地での集客、決済方法の確保から税務上の手続きなど、一口に「出展」と言っても、簡単にいかないのが実情です。

講演会では、これまでの経験を踏まえて、どのようなところに落とし穴があるのか、支援サービスを利用して各種手続きを簡易化するメリットなどをお伝えしました。

海外の展示会で握手するビジネスマン
‍海外出展を細かな実務レベルでサポート

展示会以外の展開方法

海外展開に有効な手段は、展示会出展だけではありません。多くの人に知ってもらえる可能性が高い展示会の他にも、展開を狙う都市における実店舗でのテストマーケティングや、海外からも購入可能なECサイトの構築など、オンライン・オフラインを問わない様々な方法があります。生島から、弊法人でサポート可能な手法のそれぞれの特徴やメリットについて、ご説明いたしました。

パリの日本工芸品店「Maison Wa」と来店者
パリの日本工芸品店「Maison Wa」でテストマーケティング

弊法人では、豊富な海外展開事例を活かし、伝統工芸事業者をはじめ、日本文化を担う皆様の活動を支援しております。
ご興味をお持ちの方は、ぜひ「お問い合わせ」よりご連絡ください。

Outbound supportExpositionJAPAN EXPO Paris

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