10月19日(金)~21日(日)、フランスを代表するアートフェア「Salon Art Shopping Paris」が、ルーヴル美術館の地下に隣接した大型商業施設カルーゼル・ドゥ・ルーヴルで開催されました。
Salon Art Shopping Paris 2018〔秋期〕
会期:2018年10月19日(金)~21日(日)
会場:Carrousel du Louvre(カルーゼル・ドゥ・ルーヴル)
「芸術の都」が華やぐ10月
Miró展(グラン・パレ)、ジャン=ミシェル・バスキア大回顧展(ルイ・ヴィトン美術館)、「安藤忠雄 挑戦」展(ポンピドゥー・センター)など、国際的な注目を集める美術展、そして世界最大級のコンテンポラリーアートフェア「FIAC」など、10月のパリは芸術の秋真っただ中。ヨーロッパ各所から大勢のアートファンが押し寄せ、街全体が賑わいます。
そんななか、アート・ショッピングの舞台となったカルーゼル・ドゥ・ルーヴルには、パリで活躍するアーティスト、ギャラリスト、そして鋭い審美眼を持ったアートファンが集結。洗練された芸術空間のなかで、アートを通じた上質な文化交流が多数実現しました。



今年で11回目となる同イベントには、800人以上のアーティスト、ギャラリーが集結しました。
会期初日に行われたレセプションには、アートコレクターやジャーナリスト、美術評論家、キュレーター、ギャラリストなど、パリのアート界で活躍するVIPが続々来場。オープン時には受付に長蛇の列ができるほど、盛況な様子を見せました。
アーティストとVIPによるアート談義があちらこちらで花咲く一方、場内には本イベントの模様を取材するメディアの姿も。ジャパンプロモーションの出展ブースには、日本の芸術文化に関心を寄せるジャーナリストが3日間を通じて取材に訪れ、作品の魅力、アーティストのエネルギーに力強く迫りました。


パリのアート関係者も熱視線を送る「日本の美意識」

本年、ジャパンプロモーションからは全46組のアーティストにご出展いただき、メイン通路に面した好立地で伝統的な書や日本画から職人技が光る切り絵やつまみ細工、さらには廃材を活かしたジャンクアートまで、全137点にも及ぶ個性豊かな作品の数々をご披露いただきました。
日本ならではの美意識を感じさせる作品の世界観に引き寄せられるようにして立ち止まり、じっくりと鑑賞する来場者の姿も多く見られ、なかには「ジャパンプロモーションブースのアートはどれも穏やかで、心地よいと感じます。毎年来ていますよ」と話す女性の姿も。



国際舞台での活躍を予感させるビジネスチャンス多数実現
バラエティに富んだ作品は多くの来場者を魅了し、実際に販売や今後の活躍に繋がるビジネスチャンスにも結び付きました。
クロアチアの日本大使館に勤務する女性から、「日本とクロアチアを結ぶ文化交流のイベントを計画しています。両国のアーティストによるコラボレーションアート制作も実現したいと考えているので、ぜひ参加してください!」と熱烈なラブコールを受けた切り絵アーティストや、フランスの大学で来年開催される芸術文化交流会議への出席を依頼された書道家、会期中に仕事のオファーを受けたイラスト作家やSNSでの情報発信をきっかけにパリのギャラリストとコネクションを確立した造形アーティストなど、充実した成果が幾つも生まれています。




「いつか日本で個展を開催するのが夢なんだ!」と目を輝かせる近隣ギャラリーのアーティストや、「今度新しいギャラリーの設立が決まったので、そこでぜひ日本人アーティストの作品を展示したいと考えています」と話すギャラリストなど、日本のアートシーンに対する強い関心を示す声も多く聞かれました。
フランスを中心に、各国の第一線で活躍するアーティストのたちの才能あふれる作品と共に過ごした3日間、国境を越えたアーティスト同士の交友も多数生まれ、そこで受けた刺激が次の制作への意欲に繋がったとの声も多数寄せられています。
日本文化ブーム巻き起こるパリで
2018年、フランスでは日仏友好160年を記念し、“世界にまだ知られていない日本文化の魅力”を紹介する大規模な文化芸術イベント「ジャポニスム 2018:響きあう魂」が実施されています。芸術の都パリで「日本文化」がかつてない盛り上がりを見せるなか、この度のSalon Art Shopping Parisで披露された個性豊かなジャパンアートの数々は、日本文化の多彩な魅力、受け継がれ続ける洗練された美意識の発信に多大な貢献を果たしたと言えるでしょう。





