額縁を壁に掛けようと思っても、「紐の結び方がわからない」「思ったようにかからない」という方は多いのではないでしょうか。特に大きな作品や重い額縁の場合、安全のためにもきちんとかけておきたいもの。
実は額縁の紐の結び方にはコツがあり、正しく結んでおけば長期間でも安全に飾ることができます。
この記事では、緩みにくく掛けやすい額縁の紐の結び方を、動画解説でわかりやすくご紹介します。
額縁の紐の結び方 ポイント3つ
額縁の紐は、ただ結んで壁に掛ければいいというものではありません。結び方の工夫ひとつで、安全性だけでなく仕上がりの美しさも変わってきます。
特に綺麗に展示するためにぜひ守っていただきたいポイントは、下記3つです。
- ほどけない
- 結び目を真ん中にしない
- 額からはみだ出さない
以下で、この3つを守るための額紐の結び方の一例をご紹介していきます。
【動画で解説】額縁の紐の結び方
額縁の基本の紐の結び方を動画で解説します。
この他にも、様々な紐の結び方がありますので、あくまで一例のご紹介です。
この方法だと、ほどけにくく、結び目が真ん中に来ないので、金具1点で壁に吊ることができます。
額縁の紐の結び方を画像で確認
動画だと途中で分からなくなりますよね?そこで、画像でも改めてまとめました。
右の紐を下に、左の紐を上に重ねます。

上に重ねた左の紐を、他の二本の下からくぐらせます。

こちら側の紐を先ほど下から通した紐の上から重ね て、絡めるようにして、結び目を作ります。

これで1つ目の結び目ができました。
この結び目と、この長い紐のうち、下のものを持っ て、結び目をずらします。

もうひとつ、ここにも結び目を作っていきます。

長くなっている紐を、他の二本の下から通して絡めるようにして、結び目を作ります。

これで、2つの結び目ができました。

紐が結べたら、長さがこの額の縁から出てこないかどうが、引っ張って確認してください。

余った紐は、ゆとりをもたせたうえで、切ってしまって大丈夫です。

額縁の紐の素材について
額縁を買う際、ほとんどの場合最初から紐が同梱されているので、それを使えば問題ありません。
紐をなくしてしまった、劣化や破損が見られる、そんな場合は、市販の額縁用の紐を購入しましょう。
以下のような紐は、額縁用にはおすすめできません。
- 伸びやすい柔らかい紐
- 極端に太い紐や、糸のように細い紐
- 表面がツルツルしてほどけやすい紐
額縁用の紐は、Amazonや楽天などの通販サイトのほか、世界堂などの画材店、ホームセンター、そして100円ショップでも手軽に購入できます。
まとめ
額縁の紐を結ぶ際のポイントは、「ほどけない」「結び目が真ん中にない」「はみださない」の3つです。
これらは自宅で絵を飾る場合に見栄えや安定感を保つために大切なのはもちろん、アーティストが展示会に出展する際にも欠かせないスキルです。
展示中の作品を気に入った方から「購入したい」と声をかけられたとき、そのまま安心してお渡しできるように、綺麗で確実な結び方を身につけておくとよいでしょう。