額縁の紐の結び方とは?絵画の安全な掛け方・紐の素材も紹介


絵画等を入れた額縁を壁に掛けようと思っても、「紐の結び方がわからない」「思ったようにかからない」という方は多いのではないでしょうか。特に大きな作品や重い額縁の場合、安全のためにもきちんとかけておきたいもの。
実は額縁の紐の結び方にはコツがあり、正しく結んでおけば長期間でも安全に飾ることができます。
この記事では、緩みにくく掛けやすい結び目を2点作る額縁の紐の結び方をご紹介します。
チュートリアル動画もあるので、ぜひ参考にしてください。
額縁を買うと、ほとんどの場合最初から紐と金具が同梱されているので、それを使えば問題ありません。これらが手元にない場合は、別途用意しましょう。
紐をなくしてしまった、劣化や破損が見られる、そんな場合は、市販の額縁用の紐を購入しましょう。額縁用の紐は、Amazonや楽天などの通販サイトのほか、世界堂などの画材店、ホームセンター、そして100円ショップでも手軽に購入できます。
金具も別途購入可能です。
なお、以下のような紐は、避けたほうがいいでしょう。
額縁の紐の結び方はいろいろありますが、簡単でおすすめの、結び目を2点作る方法をご紹介します。
この方法だと、ほどけにくく、結び目が真ん中に来ないので、金具1点で壁に吊ることができます。
額紐の紐の結び方の手順は下記の通りです。
画像付きで解説していきます。
左右の金具に紐を通します。
金具に紐を通したら、右の紐を下に、左の紐を上に重ねます。
上に重ねた左の紐を、他の二本の下からくぐらせます。
上に重ねた紐の左側を、他の2本の下からくぐらせ、上に引っ張って、額の左側でクロスさせます。
こちら側の紐を先ほど下から通した紐の上から重ね て、絡めるようにして、結び目を作ります。
これで1つ目の結び目ができました。
作った1つ目の結び目と、額にかかっている2本の紐のうち、下にある方を持って、結び目を右にずらします。
もうひとつ、ここにも結び目を作っていきます。
長くなっている紐を、他の二本の下から通して、絡めるようにして、結び目を作ります。
これで、2つの結び目ができました。
紐が結べたら、額を吊るした時に紐が額の縁から出ないか、引っ張って確認してください。
余った紐の端が目立つようであれば、ゆとりを持たせたうえで、切ってしまって大丈夫です。結んだ紐を、ワイヤー等に掛けて絵を飾りましょう。
額縁の基本の紐の結び方を動画で解説します。ぜひ参考にしてください。
額縁の紐の結び方をご紹介しました。
額縁に入れた絵画を綺麗に飾るためのポイント「ほどけない」「結び目を真ん中にしない」「額からはみださない」です。
これらは自宅で絵を飾る場合に見栄えや安定感を保つために大切なのはもちろん、アーティストが展示会に出展する際にも欠かせないスキルです。
展示中の作品を気に入った方から「購入したい」と声をかけられたとき、そのまま安心してお渡しできるように、綺麗で確実な結び方を身につけておくとよいでしょう。
ジャパンプロモーションは海外での展示に向けて一歩踏み出したいアーティストの方に、企画から現地でのサポートまで伴走しています。海外での展示会に興味のあるアーティストの方は、「お問い合わせ」からぜひお気軽にご相談ください。