額縁のワイヤーでの吊るし方とは?ワイヤーフックの使い方を解説

公開日:
2025-10-01
額縁のワイヤーでの吊るし方とは?ワイヤーフックの使い方を解説
額縁のワイヤーでの吊るし方とは?ワイヤーフックの使い方を解説

絵画などの作品を額縁に入れて飾る際、作品をきれいかつ安全に飾るために便利なのが「ワイヤーフック」です。額裏の紐をフックに掛けるだけで、作品の配置やバランスを自由に調整できます。
一方で、飾る場所や作品の重さによっては注意が必要な点も。
この記事では、ワイヤーフックを使った額縁の吊るし方の手順や、展示時に知っておきたいメリット・デメリット、きれいに飾るためのコツまで、作家やアーティストの方にも役立つ情報を分かりやすく解説します。

ワイヤーフックとは

ワイヤーフックとは、吊り下げワイヤーに取り付けて作品の高さを調整できる金具です。

上下にスライドさせて高さ調整が可能であり、壁に直接穴をあけずに額縁を展示できるので、展示会場や賃貸住宅などで活躍します。

ワイヤーフックは楽天やAmazonなどの通販サイト、画材店や額装店、ホームセンターなどで購入可能です。

ワイヤーフックで額縁を吊るすメリット・デメリット

額縁を飾る際にワイヤーフックを使うメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット

ワイヤーフックの最大の魅力は、飾ったあとでも位置やバランスを調整できる自由度の高さです。

  • 位置が調整しやすい
  • 壁への負担が少ない
  • 水平が取りやすい
  • 掛け外しが簡単

額縁を掛けたあとでも左右のバランスを整えられるため、展示替えや模様替えの際に便利です。

ピンで固定するより壁の穴が目立ちにくく、水平を保ちやすい点も魅力。

掛けはずしもスムーズなので、頻繁に作品を入れ替えるご家庭や展示会場に向いています。

デメリットと注意点

一方で、重量のある額縁には不向きで、横位置の調整はできないことに注意が必要です。です。

  • 耐荷重に注意が必要
  • 左右の位置は後から動かせない
  • 揺れやすい

フックやワイヤーの耐荷重を超えると落下のリスクがあるため、重量のある額縁には不向きです。ワイヤーフックを選ぶときは、必ず耐荷重を確認しましょう。

一般的な市販のワイヤーフックは数kg〜10kg程度まで対応していますが、大きな額縁やガラス入りの重たい作品の場合は、複数のフックを併用するか、より耐荷重の大きい金具を選ぶ必要があります。壁材が石膏ボードの場合は特に注意し、耐荷重を超えないようにしましょう。

また、上下はフックを動かして簡単に調整できますが、左右の位置はワイヤーごと動かす必要があるので、最初に決めておくことが必要です。

振動で揺れやすいため、絵画が壁に接する点をネリケシなどで留めておくと安心です。

ワイヤーフックを使った額縁の吊るし方【手順紹介】

ワイヤーフックの使い方の手順は下記の通りです。

  1. フックの位置を調整する
  2. ワイヤーフックを壁に掛ける
  3. フックを額縁の裏紐の真ん中に掛ける
  4. 高さ・バランスを調整する
  5. 複数作品を飾る場合はフックを追加する

1.フックの位置を調整する

フックを好きな位置まで動かします。

上にある押さえ金具を押しながらスライドすれば位置を上下にスライドできます。

押さえ金具はココについています▼

2.ワイヤーフックを壁に掛ける

ワイヤーフックを壁にかけます。

3.フックを額縁の裏紐の真ん中に掛ける

額縁裏の紐の真ん中をフックに掛けます(画像は額縁の裏です)。

4.高さ・バランスを調整する

掛けたら正面から水平をチェック。高さが気になるときは、フックを押さえながら上下に動かせば、簡単に調整できます。

5.複数作品を飾る場合はフックを追加する

フックを追加すれば、縦一列に複数の額縁を吊るして飾ることが可能です。

ワイヤーフックで額縁をきれいに吊るすコツ

ワイヤーフックを使って絵画・額縁を吊るす際、以下のことに気を付けるときれいに飾ることができます。

  • 額縁の紐は「たるみすぎない長さ」で結ぶ
  • 作品の中心が目線の高さにくるように調整
  • 複数飾るときは「上下の間隔をそろえる」と美しい

額縁の紐の結び方の解説はこちら▶額縁の紐の結び方とは?絵画の安全な掛け方・紐の素材も紹介

額縁のワイヤーの吊るし方を動画で紹介

額縁の吊るし方・ワイヤーフックの使い方を動画でご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

まとめ

ワイヤーフックを使えば、額縁を 「壁を傷つけずに」「簡単に」「きれいに」 吊るすことができます。展示替えや模様替えにも柔軟に対応できるので、インテリアにもギャラリー展示にもおすすめです。

弊法人は、国内外の展示に豊富な経験を持ち、これまで数多くのアーティストや企業の作品発表を支援してまいりました。海外展示や海外進出をご検討の方は、ぜひお気軽に「お問い合わせ」からご相談ください。

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