芸術の都パリが再び“ジャポニスム”に湧いた2018年
世界一の海外旅行者受入数を誇るフランス・パリには、毎年8,700万人を超える観光客が“文化・芸術”を求めて押し寄せます。ルーヴルのように圧倒的な規模の美術館をはじめ、パリ市内には200以上もの美術館があるといわれ、“芸術の都”として多くの人々を魅了し続けています。
当法人は2013年より日仏交流事業 Japan Moment(ジャパンモーメント)の一環として、日本人アーティストによる個展・グループ展を開催してきました。6年目を迎えた2018年は、パリ、サンジェルマン・デ・プレの「エチエンヌ・ドゥ・コーザン・ギャラリー」で、5月23日(水)~6月8日(金)の春会期、8月30日(木)~9月6日(木)の夏会期、10月5日(金)~31日(水)の秋会期の3会期に渡り13人のアーティストによる展示を開催。さらに、2017年に引き続き「パリ装飾芸術美術館」でも、11月30日(金)~12月7日(金)の日程で3人のアーティストによる展示を行い、かつてない規模・会期でジャパン・アートを展観した1年となりました。
奇しくも2018年は日仏国交樹立160周年を記念し、「ジャポニスム2018」と題してパリの各地で伝統芸能、演劇、音楽、映画、日本食、武道、美術など幅広いジャンルを網羅したジャパンイベントが開催された年。エチエンヌギャラリーも例に漏れず、秋会期では10月の1ヶ月間に渡りギャラリーをジャパン・アートが独占し、さらにルーヴル美術館の地下で行われた「Salon Art Shopping Paris」とも時期が重なってお祭りムードは最高潮に。「ジャポニスム2018」にふさわしい展示として大好評を博し、パリで改めてジャパン・アートの存在感を広くアピールしました。


エチエンヌ・ドゥ・コーザン・ギャラリー Galerie Etienne de Causans

エチエンヌ・ドゥ・コーザン・ギャラリーのあるサンジェルマン地区は、ドラクロワ、モネ、ルノワールといった数々の芸術家を輩出してきたエコール・デ・ボザールから程近く、ギャラリーが軒を連ねるアートの宝庫とも呼ばれるエリア。いつでも多くの人々で賑わうサンジェルマン教会の広場を抜け、セーヌ通りをしばらく歩くとエチエンヌ・ドゥ・コーザン・ギャラリーが見えてきます。


高級ブティックや芸術家たちが通った老舗カフェの「レ・ドゥ・マゴ」、「カフェ・ド・フロール」が立ち並ぶ煌びやかな大通りから1本小道へ入ったこの辺りには、どこかゆったりとした時間が流れます。


老舗ならではの知名度の高さと古くからの優良顧客を抱えるエチエンヌ・ドゥ・コーザン・ギャラリーは、企画展のたびに招待客をはじめとするVIPや新しいアートとの出会いを求めるアートファン、美術学校の学生など大勢の人々が訪れます。
パリ、エチエンヌ・ドゥ・コーザン・ギャラリー(Galerie Etienne de Causans)25, rue de Seine, 75006 Paris – Franceメトロ4号線「サンジェルマン・デ・プレ駅(Saint-Germain-des-Prés)」から徒歩7分
ハイレベルなジャパン・アートがエチエンヌ・ドゥ・コーザン・ギャラリーに集結

日本文化への関心・素養が高く、浮世絵や舞妓、書道からアニメや現代アートにいたるまで、大抵のジャパン・アートには慣れ親しんでいるパリの人々ですが、今回展示を行った13人の作家は書、水墨画、油彩画、ボールペン画、アクリル画、クレイアート、創作人形、写真、シャドーボックスなどバラエティーに富んだ圧巻のラインナップで大きなインパクトを与えました。ジャパン・アートの魅力を多面的に伝えるに余りある規模と質の高さ、個性を兼ね備えた展示は、数々の展示を見てきたオーナーのエチエンヌ氏にも響き「ジャパン・アートのレベルが年々上がっていて素晴らしいです。選りすぐりの作家が当ギャラリーで個展を開いてくれて嬉しい」と絶賛しました。
















パリ装飾芸術美術館 Le musée des Arts Décoratifs

一方、パリ装飾芸術美術館では11月30日(金)~12月7日(金)の日程で3人のアーティストによる展示が行われました。会場となったルーヴル美術館に隣接する「パリ装飾芸術美術館」は、ナポレオン3世の時代に建てられた歴史的価値を有する重厚な石造りの建物で、立地も含め、パリで最高の格式を持つ美術館といっても過言ではないでしょう。吹き抜けの高い天井とモザイクタイルで彩られた床、装飾的なデザインが施された階段の欄干など、いたるところに豪華絢爛な設えがされた素晴らしい会場です。





ルーヴル宮殿 パリ装飾芸術美術館(Le musée des Arts Décoratifs Le hall des Maréchaux)
103, rue de Rivoli, 75001 Paris
メトロ1、7号線「パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーヴル駅(Palais Royal Musée du Louvre)」から徒歩4分
豪華絢爛なパリ装飾芸術美術館個展も会期を拡充

パリ装飾芸術美術館の個展では、広い会場にふさわしい大型作品の展示や、作家のプロフィールを詳細にわたって紹介するなど工夫を凝らし、来場者とアーティストともに非常に満足度の高い展示を行うことができました。ヴェルニサージュには雑誌の編集長や評論家などのVIPが名を連ね、満員御礼に。来場者たちはこの上なく贅沢な空間でジャパン・アートの鑑賞を楽しみました。







160年に渡る日仏のアートの縁をより発展させるために

160年前より始まった日仏の交流は、貿易に限らず、文化・芸術の面でもお互いの存在なしには語れないほど多大な影響を与え合ってきました。かつて浮世絵を含めた日本文化が「ジャポニスム」と呼ばれ大ブームとなった時代から、今も変わらずフランスの人々はジャパン・アートと日本の美意識を、親しみと憧憬の念とともに支持し続けています。この気風に加え、パリの人々に根付く芸術に対する確かな審美眼と、アートを購入・所有することが珍しくない文化がある点もパリで個展を開く大きな利点といえるでしょう。実際、今回の個展では作品の販売があり、数点が人手に渡りました。展示を主とした個展において作品の販売があることは珍しく、購入者は美術収集家に限らず、ふらりとギャラリーに立ち寄り作品に一目惚れしたというケースもありました。
当法人では、長きに渡って育まれてきた日仏の縁がさらに深く豊かなものとなるよう、日本文化の発信と優れたジャパン・アーティストのプロモーションに力を注いでまいります。






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