「日本ブーム」って本当?海外で実感、日本人気とビジネスチャンス

公開日:
2025-10-14
「日本ブーム」って本当?海外で実感、日本人気とビジネスチャンス
「日本ブーム」って本当?海外で実感、日本人気とビジネスチャンス

日本政府観光局(JNTO)によると、2025年上半期の訪日外国人旅行者数は 2,151万人に達し、上半期として過去最多を記録しました。「本当に世界的な日本ブームなんてあるの?」「言いすぎでは?」と思う方もいるかもしれません。

しかし実際、アニメやマンガにとどまらず、アート・伝統工芸・食・ファッションなど、幅広い分野で日本文化が世界的に注目を集めています。フランスの「ジャパンエキスポ」やスペインの「マンガ・バルセロナ」など、日本文化イベントの盛況ぶりもその証といえるでしょう。

この流れは一過性のトレンドではなく、海外展開を目指す企業にとって、大きなチャンスとなっています。

世界で広がる、“日本ブーム”5つの実例

世界中で日本文化への関心が高まる中、その熱量はさまざまな形で表れています。ここでは“日本ブーム”を象徴する5つのサインをご紹介します。

1.海外での日本文化イベントの盛況

入場ゲートからすでに熱気に包まれる「Japan Expo Paris」

私たちジャパンプロモーションは、サービスの一環として日本の企業・自治体、アーティスト・クリエイターの海外展開サポートを行っており、その取り組みのひとつとしてフランスのJapan Expo Paris(ジャパンエキスポ・パリ)やスペインのMANGA BARCELONA(マンガ・バルセロナ)などの日本文化イベントへ参画しています。

現地で感じるのは、日本文化に対する熱狂的な関心と深いリスペクト

アニメやゲームだけでなく、職人の手仕事やアーティストの一点物の作品など、“本物のメイド・イン・ジャパン”を求める人々が、想像以上に多いことを実感します。

その人気の高さは来場者数にも現れており、Japan Expo Parisには毎年約25万人、Manga Barcelonaには約16万人の日本ファンが押し寄せ、会期中の会場は人が多すぎて真っすぐ歩けないほどです。

会場の通路は人・人・人。日本文化の人気を現地で“肌で感じられる”瞬間。

ブースに足を止めてくださる来場者の中には、「日本に行くのが夢」「いつか自分もこの文化に関わりたい」と語る方も少なくありません。

私たちが毎年肌で感じているこの熱気こそ、まさに“日本ブーム”を象徴する光景です。

2.海外セレブの来日ラッシュ&日本愛

海外セレブの来日ラッシュが近年さらに加速しているのも、「日本ブーム」を裏付けています。

▼アニメや日本文化が大好きで日本のアーティストとコラボ曲もバイラルヒットしたミーガン・ザ・スタリオン

https://www.instagram.com/p/C3_Jxc0SKqr/

▼プライベートでも何度も来日している大人気歌手デュア・リパ

https://www.instagram.com/p/DChBkP8TZ-7/

▼夫婦で来日し、リラックスした表情を見せるジャスティン・ビーバー

https://www.instagram.com/p/ClSCFQOhEQz/

▼家族で雪景色&温泉旅行に来たハリウッドスター クリス・ヘムズワース

https://www.instagram.com/p/C2hwhfNx8L0/

▼村上隆氏と遊ぶスーパーセレブ キム・カーダシアンファミリー

https://www.instagram.com/p/Cq8fzbrJjdJ/

3.海外SNSでの日本文化・商品人気

日本文化や日本製品は、海外のInstagram、TikTok、PinterestなどのSNSや画像共有プラットフォーム上でも大きな注目を集めています。
2025年10月時点で、Instagramでは、「#Japan」約1.8億件、「#Anime」約2億件、「#JapaneseFood」約2,423万件と、驚くほど多くの投稿がされています。

また、海外インフルエンサーによる日本紹介動画や商品レビューがバズるケースも増えており、SNSを通じて日本の魅力が瞬時に広がる現象が日常化しています。
こうした動きは、オンライン上でも日本ブームの勢いが衰えていないことを示す重要な指標となっています。

▼日本のロリータファッションに大変身動画は再生回数1400万回超

4.海外メディアでの日本紹介

日本文化への関心は、世界中の主要メディアやYouTubeなどでも頻繁に取り上げられています。

■イギリスの大手新聞ガーディアン

ーー日本文学の翻訳作品が急増し、2024年の翻訳小説の上位40作品のうち43%を占めるなど、日本文学の人気の高まりを報じています。 
出典:
theguardian

■ヨーロッパのニュース媒体Euronews

ーーパンデミック以降、スペイン人の間で音楽、映画、特にマンガ関連の書籍の消費が増加しており、これは日本のマンガ文化の広がりを示しています。
出典:
Euronews

■フランスのWebメディアECOSTYLIA MAGAZINE

ーなぜフランス人は日本文化をそんなに愛しているのでしょうか?
ーーフランス人がこの文化を愛するのは、創造性、職人技への敬意、そして美的感覚を融合させたものだからです。(一部中略)
出典:
ECOSTYLIA MAGAZINE

また、動画視聴数や検索数が増加しており(2025年10月時点で「Japanese culture」が約88,000、「Japanese Food」が約658400など)、これらのトピックに対する関心の高まりが伺えます。

5.海外企業・ブランドとのコラボ

2025年10月、大人気マンガ「NANA」×イギリスのファッションブランド、ヴィヴィアンウエストウッドコラボレーションが発表され、世界的な話題を呼びました。

近年、海外の企業やブランドが日本文化や日本のブランド、キャラクターとのコラボレーションを積極的に行っています。これは、海外で「日本はクール」という認識が広く浸透していることの表れでもあるでしょう。

▼ルイ・ヴィトン×草間彌生

▼ロエベ×ジブリ

企業は「日本ブーム」に乗り切れていない?

世界的に“日本ブーム”が続き、海外で「日本=クールで信頼できるブランド」として確立されている一方で、この追い風を十分に活かせていない日本企業が多いのも現実です。
現地の市場に合わせた情報発信やブランディングが行われていない、オンライン上での発信が少ない、現地の文化・習慣への理解が不足している――といった課題が見られます。

海外の人々が求めているのは、「日本らしい品質」や「本物のストーリー」に触れる体験。
にもかかわらず、それを“現地の言葉と感覚”で伝える機会を逃しているケースが少なくありません。

日本ブームは、あくまでチャンスの入り口。
その熱量を自社の価値に結びつけるには、現地の実情を踏まえた発信や展示・販売の機会づくりが欠かせません。

この機を逃すな!海外進出は今がチャンス

海外進出のチャンスがかつてないほど大きく広がっている中、その機会を十分に活かせている企業はまだ少数。行動を起こす企業とそうでない企業の差は今後ますます広がっていきます。

今こそ、日本ブランドや作品、商品を世界へ届ける絶好のタイミング。
海外のリアルな市場を肌で感じ、現地のファンと直接つながる経験は、ビジネスの成果にも直結します。

私たちジャパンプロモーションは、企業・自治体・アーティスト・クリエイターの皆さまがこのチャンスを逃さず、世界に羽ばたくサポートをしています。
海外進出をご検討の方は、ぜひお気軽に「お問い合わせ」からご相談ください。

海外展開サポートExpo /見本市JAPAN EXPO Paris

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