ハンドメイド作品を海外販売するには?販路拡大の手段とリスク、失敗しないための方法5つ

公開日:
2026-09-02
ハンドメイド作品を海外販売するには?販路拡大の手段とリスク、失敗しないための方法5つ
ハンドメイド作品を海外販売するには?販路拡大の手段とリスク、失敗しないための方法5つ

「SNSに海外のフォロワーが増えてきた」「海外の方から購入できないかと聞かれた」
そんな経験をきっかけに、海外に売ることを意識し始めたハンドメイド作家の方も多いのではないでしょうか。

いざ調べてみると、Etsyやminne、Creemaなど選択肢は複数あり、「どれを選べばいいのか」「言語や発送は難しくないのか」と迷ってしまうかもしれません。また「Etsyは危険」という声を目にして、不安になった方もいるはずです。

この記事では、ハンドメイド作品を海外で販売する方法について、特徴を比較しながら紹介します。あわせて、成功のポイントやリスク、海外販売サイト以外の選択肢である『海外展示会への出展』も解説するので、自分に合った方法を検討してみてください。 

ハンドメイド作品の海外販売は可能?メリットとは

ハンドメイド作品の海外販売は、正しい知識と準備があれば誰でも可能です。
作品のジャンルを問わず販売の窓口自体は開かれており、売れるかどうかは国内販売と同じく、商品づくりや見せ方、届け方といった「やり方」次第です。
ただし、象牙・べっ甲・一部の毛皮といった動植物由来の素材や、食品・化粧品などは輸出入規制の対象になる場合があるため、該当する場合は事前に確認しておくと安心です。 

ハンドメイドの海外販売は、次のようなメリットがあります。

  • 海外のハンドメイド市場は大きい
  • 日本とは異なる市場の顧客の反応を得られる
  • 日本のハンドメイド作品は海外でも人気
  • 国内より高価格で売れる可能性がある
  • 世界にファンを増やせる

海外のハンドメイド市場は年々拡大しており、「日本のモノ作りは丁寧」と海外でも高く評価されています。

さらに円安の影響もあり、海外の顧客にとって日本の作品は購入しやすい価格帯になっている側面もあります。

ハンドメイド作品を海外販売する方法は主に2つ

日本に住みながらハンドメイド作品を海外販売する方法は、大きく分けると次の2つです。 

  1. 海外販売サイトを利用して販売する
  2. 現地の販路で届ける

方法1.海外販売サイトを利用して販売する

ひとつめの方法が、前述で紹介したようなサイトを利用して販売する方法です。

これらのサイトは、次のような分類ができます。

海外マーケットプレイス

海外発のプラットフォームに出品する方法です。

海外ユーザーが日常的に利用しているため、集客力の高さが魅力です。

代表的なのはEtsyやPinkoiで、比較的始めやすく、海外販売がはじめての方にも向いています。

なお、Amazon Handmadeも海外マーケットプレイスの一つですが、日本からは米国のAmazonセラーアカウントを開設した上での出品となり、英語対応も基本となるため、初心者向けではなく、英語対応に抵抗がない方向けの選択肢です。 

越境販売対応サービス

国内発のサービスの中で、海外販売にも対応しているタイプです。

普段使っているサービスの延長で始められる手軽さがあり、国内販売がメインの方にも取り組みやすいのが特徴です。

minneやCreemaのように既存の国内サービスが越境対応しているものと、Craft Townのように海外販売代行を軸にしたサービスがあります。 

自分のネットショップ

自社ECサイトを構築し、SNSと組み合わせて集客する方法です。

ブランドの世界観を自由に表現できるため、長期的にブランドを育てたい方に向いています。

ShopifyやBASEの「かんたん海外販売」などが代表的です。インスタグラムなどのフォロワーからの流入が販売のきっかけになることも多く、SNS発信とあわせて運用するのがポイントです。 

方法2.現地の販路で届ける

ハンドメイド作品を海外販売するもうひとつの方法が、現地の販路を通じて届ける方法です。代表的なのは、海外の展示会やイベントへの出展です(詳しくは後述します)。 

このほか、数は多くありませんが、委託販売や卸販売という形で海外に商品を届けている作家もいます。海外の店舗やバイヤーに商品を委託・卸すケースや、海外販売代行サービスが委託・卸販売先を個別に紹介してくれるケースなどがあります。

ハンドメイドの海外販売サイト比較表

ハンドメイドの海外販売と聞いてまず思い浮かぶのが、オンラインでの販売という方も多いのではないでしょうか。

ここでは代表的なサービスの特徴をまとめました。

サービス名 分類 特徴 言語・発送対応 おすすめな人
Etsy 海外マーケットプレイス 米国発、世界最大級のハンドメイド特化マーケットプレイス。購入者は世界中に分布しており、海外流通量は圧倒的。 英語表記が推奨(日本語のままでも出品は可能) 世界最大級の市場で挑戦してみたい人
Pinkoi 海外マーケットプレイス 台湾発、アジア最大級のデザイナーズマーケットプレイス。Etsyに比べ世界シェアは狭いが、アジア圏への販売に強い。 自動翻訳機能あり、日本語のまま登録可能 アジア圏を中心に、日本語のまま始めたい人
minne 越境販売対応サービス 国内最大級のハンドメイドマーケット。台湾・EEA参加国+イギリスなど対応エリアは広いが、国内向けが主体のため海外流通量は小さめ。 海外発送・多言語対応・関税周りを担う代行サービスが使用可能。 地域を絞らず、海外対応の手間をかけずに試したい人
Creema 越境販売対応サービス 国内最大級のハンドメイドマーケット。公式の中国語版サイト(台湾・香港中心)や海外購入代行サービス「Buyee」(世界118カ国・地域)が利用可能。 中国語版:自動翻訳対応。台湾・香港へは出品者がEMS等で発送。代行サービス:多言語対応で国内倉庫へ発送すれば完結。 台湾・香港を中心に狙いたい人
Craft Town 越境販売対応サービス 海外販売代行型サービス。2025年4月設立とサービス開始からまだ日が浅いが、世界有数のオークションサイトやECモールへ代行出品可能。海外からのアクセスがほとんど。 代行のため日本語のみで対応可能 新しいサービスに興味があり英語対応や発送業務の負担を減らしたい人
Shopify 自分のネットショップ 海外向け越境EC構築に強いネットショップ作成サービス。対応エリアは自分で設定。※配送・決済・法規制などにより販売可能な国・地域は異なる。 設定次第で多言語・多通貨対応可能。配送業者・配送設定も自分で構築する必要がある(構築の知識が必要) 本格的にブランドを育てたい・関連知識があり、自由度を重視したい人
BASE 自分のネットショップ 2026年より「かんたん海外販売」が標準機能として利用可能に。want.jpが代行事業者として海外発送を代行する仕組みにより、100カ国以上への販売に対応。 言語は英語対応が必要(自動翻訳機能なし)。海外発送は代行事業者が代行。 自分のショップでまずは手軽に海外販売を試したい人

※2026年8月時点の情報です。 ※詳細・手数料については各社公式サイトをご覧ください。 

ハンドメイドの海外販売 失敗しないためのポイント5つ

海外販売サイトを始めても、なかなか売上につながらないというケースも少なくありません。ここでは、成功させるための5つのポイントを紹介します。 

1.写真・世界観にこだわる

海外の顧客は写真から得る情報が多いため、作品の質感やサイズ感が伝わる写真を複数枚用意しましょう。

統一感のある世界観で撮影することで、ブランドとしての印象も伝わりやすくなります。 

2.商品説明を工夫する

作品にまつわるストーリーや制作背景を添えると、海外の顧客に響きやすくなります。

なお、言語対応はサービスによって異なり、Etsyのように英語表記が推奨されるものもあれば、Pinkoiやminneのように翻訳機能や代行サービスを介して日本語のまま対応できるものもあります。 

3.適切な価格設定をする 

国内相場をそのまま当てはめるのではなく、手数料・送料・為替を踏まえた価格設定が必要です。

安すぎる価格は品質への不安につながることもあります。 

4.InstagramなどSNSで積極的に発信する

海外のファンとの接点を作る上で、SNSでの発信は欠かせません。

制作過程や海外での反響を発信することで、ファン化につながります。 

5.海外発送・問い合わせ対応を整える 

送料や到着日数は配送方法によって異なるため、事前に整理しておくと安心です。

関税は基本的に購入者側の負担となるため、その旨を商品ページに明記しておくとトラブルを防げます。 

海外販売のデメリットとリスク|Etsyの危険性とは?

海外販売にはメリットだけでなく、事前に知っておきたいデメリットやリスクもあります。ここでは海外販売全般のデメリットと、特に検索されることが多い「Etsyの危険性」について、購入者・販売者それぞれの立場から詳しく解説します。 

ハンドメイドの海外販売は、次のようなデメリットがあります。

  • 言語対応が必要になる場合がある 
  • 送料・関税について理解する必要がある 
  • 発送や配送トラブルへの対応が必要になる 
  • 規約や商習慣の違いに注意が必要

このように、海外販売にはメリットだけでなく、事前に準備しておきたいこともあります。中でも、海外販売サイトの中で特に知名度が高いEtsyについては、次のようなリスクも知っておくと安心です。

Etsyの危険性: 購入者にとってのリスク

  • Etsyを装った偽サイト・フィッシング詐欺
  • ハンドメイドと偽った大量生産品が紛れているケース
  • 返品・返金の対応が販売者ごとに異なる
  • 国際配送のため到着までに時間がかかり、関税が発生する場合がある

作家として販売する場合も、購入者がどんな不安を抱いているかを知っておくと、商品ページや対応で安心感を伝えやすくなります。
特に、正規のURLが「etsy.com」であることを伝えたり、返品・返金ポリシーを明記しておくと、購入者の不安を減らすことにつながります。 

Etsyの危険性: 販売者にとってのリスク

  • 為替変動リスク
  • 規約・決済システムの変更リスク
  • 価格競争が起きやすい
  • 模倣・類似品対策の難しさ

Etsyの売上はドル建てで管理され、日本円に両替して受け取るため、為替レートの変動により受け取る金額が変わります。
また、過去には決済システム「Etsy Payments」の対応国調整に伴い、日本からの新規出店が一時的にできなくなった時期がありました(2023年11月に新規出店を再開)。
世界中の出品者が集まる巨大なプラットフォームであるため、類似商品との価格競争も起きやすく、人気の出た商品は模倣されるリスクもあります。 

海外展示会出展という選択肢

先ほど、海外販売の方法2.として、「現地の販路で届ける」という選択肢に触れました。ここではその代表例である、海外の展示会・見本市への出展について紹介します。

オンラインでの販売にはハードルの低さという魅力がある一方、「顔の見えない相手に、画面越しでしか価値を伝えられない」というもどかしさを感じる作家も少なくありません。海外の展示会に出展すれば、現地のファンと直接出会うことができます。 

海外展示会出展のメリット

先ほど紹介した海外販売のメリットは、対面ではより強く得られます。 

  • 日本とは異なる市場の顧客の反応を得られる → 会場で直接、その場で生の反応を受け取れる 
  • 海外のハンドメイド市場は大きい → 会場に足を運ぶことで、その市場の熱量を肌で感じられる
  • 日本のハンドメイド作品は海外でも人気 → 来場者の反応をその場で直接受け取れる
  • 国内より高価格で売れる可能性がある → 対面でストーリーを伝えられる分、価格への納得感を得てもらいやすい
  • 世界にファンを増やせる → 一度きりの出会いが、長く応援してくれるファン化につながりやすい

そのほか、海外でのテストマーケティングになる、SNS拡散やメディア取材のきっかけになるといった副次的な効果も期待できます。 

Japan Expo Parisという場

その代表例が、欧州最大級の日本文化イベント「Japan Expo Paris」です。
2026年で25回目を迎え、会期は7月の4日間、会場はパリ・ノール・ヴィルパント見本市会場(会場面積約14万㎡)。来場者は例年20万人以上です。

その中で、日本の伝統文化・ハンドメイド作品を扱う唯一の公式パビリオンが「WABI SABI」です。2011年の参画以来来場者数を伸ばし続け、1,500㎡のスペースに延べ11万人以上が訪れています。2026年は103組の物販・ワークショップブースと26組のステージ出演者が参加し、伝統工芸やハンドメイド、アート、食文化など幅広い分野の日本の作り手を紹介しています。

どんな作家に向いているか

JapanExpoの出展は、特にこんな方におすすめです。

  • 海外販売サイトである程度手応えを感じていて、次のステップを探している方
  • 単価を上げたい・ブランドとして育てたい方
  • 海外での生の反応を得たい方

出展までの流れ

WABI SABIの出展窓口はジャパンプロモーションが担っており、出展商品の選定からブース構成のアドバイス、フランス語翻訳、物流対応、当日の会場設営・販売サポートまでワンストップで伴走します。現地に渡航しない代理出展・委託販売にも対応しているため、「興味はあるが海外渡航はハードルが高い」という方でも参加できます。 

まとめ

ハンドメイド作品の海外販売は、正しい知識と準備があれば誰でも挑戦できます。
Etsy・Pinkoiなどの海外マーケットプレイス、minne、Creemaのような越境販売対応サービス、Shopify、BASEを使った自分のネットショップと、方法はさまざまです。
まずは自分のスタイルに合ったサイトから、無理のない範囲で始めてみるのがおすすめです。

一方で、海外販売サイトだけでは伝えきれない作品の魅力もあります。
ある程度手応えを感じてきたら、海外の展示会に出展し、現地のファンと直接出会うことも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
Japan Expo Parisの「WABI SABI」パビリオンでは、出展のご相談から当日のサポートまで伴走しています。海外進出の次の一歩として、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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海外展開サポートExpo /見本市Japan Expo Paris

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