ハンドメイド作品を海外販売するには?販路拡大の手段とリスク、失敗しないための方法5つ




「SNSに海外のフォロワーが増えてきた」「海外の方から購入できないかと聞かれた」
そんな経験をきっかけに、海外に売ることを意識し始めたハンドメイド作家の方も多いのではないでしょうか。
いざ調べてみると、Etsyやminne、Creemaなど選択肢は複数あり、「どれを選べばいいのか」「言語や発送は難しくないのか」と迷ってしまうかもしれません。また「Etsyは危険」という声を目にして、不安になった方もいるはずです。
この記事では、ハンドメイド作品を海外で販売する方法について、特徴を比較しながら紹介します。あわせて、成功のポイントやリスク、海外販売サイト以外の選択肢である『海外展示会への出展』も解説するので、自分に合った方法を検討してみてください。

ハンドメイド作品の海外販売は、正しい知識と準備があれば誰でも可能です。
作品のジャンルを問わず販売の窓口自体は開かれており、売れるかどうかは国内販売と同じく、商品づくりや見せ方、届け方といった「やり方」次第です。
ただし、象牙・べっ甲・一部の毛皮といった動植物由来の素材や、食品・化粧品などは輸出入規制の対象になる場合があるため、該当する場合は事前に確認しておくと安心です。
ハンドメイドの海外販売は、次のようなメリットがあります。
海外のハンドメイド市場は年々拡大しており、「日本のモノ作りは丁寧」と海外でも高く評価されています。
さらに円安の影響もあり、海外の顧客にとって日本の作品は購入しやすい価格帯になっている側面もあります。

日本に住みながらハンドメイド作品を海外販売する方法は、大きく分けると次の2つです。
ひとつめの方法が、前述で紹介したようなサイトを利用して販売する方法です。
これらのサイトは、次のような分類ができます。
海外発のプラットフォームに出品する方法です。
海外ユーザーが日常的に利用しているため、集客力の高さが魅力です。
代表的なのはEtsyやPinkoiで、比較的始めやすく、海外販売がはじめての方にも向いています。
なお、Amazon Handmadeも海外マーケットプレイスの一つですが、日本からは米国のAmazonセラーアカウントを開設した上での出品となり、英語対応も基本となるため、初心者向けではなく、英語対応に抵抗がない方向けの選択肢です。
国内発のサービスの中で、海外販売にも対応しているタイプです。
普段使っているサービスの延長で始められる手軽さがあり、国内販売がメインの方にも取り組みやすいのが特徴です。
minneやCreemaのように既存の国内サービスが越境対応しているものと、Craft Townのように海外販売代行を軸にしたサービスがあります。
自社ECサイトを構築し、SNSと組み合わせて集客する方法です。
ブランドの世界観を自由に表現できるため、長期的にブランドを育てたい方に向いています。
ShopifyやBASEの「かんたん海外販売」などが代表的です。インスタグラムなどのフォロワーからの流入が販売のきっかけになることも多く、SNS発信とあわせて運用するのがポイントです。
ハンドメイド作品を海外販売するもうひとつの方法が、現地の販路を通じて届ける方法です。代表的なのは、海外の展示会やイベントへの出展です(詳しくは後述します)。
このほか、数は多くありませんが、委託販売や卸販売という形で海外に商品を届けている作家もいます。海外の店舗やバイヤーに商品を委託・卸すケースや、海外販売代行サービスが委託・卸販売先を個別に紹介してくれるケースなどがあります。
ハンドメイドの海外販売と聞いてまず思い浮かぶのが、オンラインでの販売という方も多いのではないでしょうか。
ここでは代表的なサービスの特徴をまとめました。
※2026年8月時点の情報です。 ※詳細・手数料については各社公式サイトをご覧ください。

海外販売サイトを始めても、なかなか売上につながらないというケースも少なくありません。ここでは、成功させるための5つのポイントを紹介します。
海外の顧客は写真から得る情報が多いため、作品の質感やサイズ感が伝わる写真を複数枚用意しましょう。
統一感のある世界観で撮影することで、ブランドとしての印象も伝わりやすくなります。
作品にまつわるストーリーや制作背景を添えると、海外の顧客に響きやすくなります。
なお、言語対応はサービスによって異なり、Etsyのように英語表記が推奨されるものもあれば、Pinkoiやminneのように翻訳機能や代行サービスを介して日本語のまま対応できるものもあります。
国内相場をそのまま当てはめるのではなく、手数料・送料・為替を踏まえた価格設定が必要です。
安すぎる価格は品質への不安につながることもあります。
海外のファンとの接点を作る上で、SNSでの発信は欠かせません。
制作過程や海外での反響を発信することで、ファン化につながります。
送料や到着日数は配送方法によって異なるため、事前に整理しておくと安心です。
関税は基本的に購入者側の負担となるため、その旨を商品ページに明記しておくとトラブルを防げます。
海外販売にはメリットだけでなく、事前に知っておきたいデメリットやリスクもあります。ここでは海外販売全般のデメリットと、特に検索されることが多い「Etsyの危険性」について、購入者・販売者それぞれの立場から詳しく解説します。
ハンドメイドの海外販売は、次のようなデメリットがあります。
このように、海外販売にはメリットだけでなく、事前に準備しておきたいこともあります。中でも、海外販売サイトの中で特に知名度が高いEtsyについては、次のようなリスクも知っておくと安心です。
作家として販売する場合も、購入者がどんな不安を抱いているかを知っておくと、商品ページや対応で安心感を伝えやすくなります。
特に、正規のURLが「etsy.com」であることを伝えたり、返品・返金ポリシーを明記しておくと、購入者の不安を減らすことにつながります。
Etsyの売上はドル建てで管理され、日本円に両替して受け取るため、為替レートの変動により受け取る金額が変わります。
また、過去には決済システム「Etsy Payments」の対応国調整に伴い、日本からの新規出店が一時的にできなくなった時期がありました(2023年11月に新規出店を再開)。
世界中の出品者が集まる巨大なプラットフォームであるため、類似商品との価格競争も起きやすく、人気の出た商品は模倣されるリスクもあります。
先ほど、海外販売の方法2.として、「現地の販路で届ける」という選択肢に触れました。ここではその代表例である、海外の展示会・見本市への出展について紹介します。
オンラインでの販売にはハードルの低さという魅力がある一方、「顔の見えない相手に、画面越しでしか価値を伝えられない」というもどかしさを感じる作家も少なくありません。海外の展示会に出展すれば、現地のファンと直接出会うことができます。

先ほど紹介した海外販売のメリットは、対面ではより強く得られます。
そのほか、海外でのテストマーケティングになる、SNS拡散やメディア取材のきっかけになるといった副次的な効果も期待できます。

その代表例が、欧州最大級の日本文化イベント「Japan Expo Paris」です。
2026年で25回目を迎え、会期は7月の4日間、会場はパリ・ノール・ヴィルパント見本市会場(会場面積約14万㎡)。来場者は例年20万人以上です。
その中で、日本の伝統文化・ハンドメイド作品を扱う唯一の公式パビリオンが「WABI SABI」です。2011年の参画以来来場者数を伸ばし続け、1,500㎡のスペースに延べ11万人以上が訪れています。2026年は103組の物販・ワークショップブースと26組のステージ出演者が参加し、伝統工芸やハンドメイド、アート、食文化など幅広い分野の日本の作り手を紹介しています。
JapanExpoの出展は、特にこんな方におすすめです。
WABI SABIの出展窓口はジャパンプロモーションが担っており、出展商品の選定からブース構成のアドバイス、フランス語翻訳、物流対応、当日の会場設営・販売サポートまでワンストップで伴走します。現地に渡航しない代理出展・委託販売にも対応しているため、「興味はあるが海外渡航はハードルが高い」という方でも参加できます。
ハンドメイド作品の海外販売は、正しい知識と準備があれば誰でも挑戦できます。
Etsy・Pinkoiなどの海外マーケットプレイス、minne、Creemaのような越境販売対応サービス、Shopify、BASEを使った自分のネットショップと、方法はさまざまです。
まずは自分のスタイルに合ったサイトから、無理のない範囲で始めてみるのがおすすめです。
一方で、海外販売サイトだけでは伝えきれない作品の魅力もあります。
ある程度手応えを感じてきたら、海外の展示会に出展し、現地のファンと直接出会うことも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
Japan Expo Parisの「WABI SABI」パビリオンでは、出展のご相談から当日のサポートまで伴走しています。海外進出の次の一歩として、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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