アートの最先端NYトライベッカで個展開催

アートの最先端NYトライベッカで個展開催

2023-04-30
チェルシー、ソーホー、ロウアー・イースト・サイドなど、ギャラリーが集まる区を抱えた大都市ニューヨーク。高額なコンテンポラリーアートからストリートアートまで、さまざまなアートに出合える多様性と活気に溢れる街です。その中でも急成長を遂げているトライベッカのギャラリー「One Art Space Gallery」で、日本人アーティストによる個展が開催されました。

会期:2023年4月25日(火)~29日(土)
会場:One Art Space Gallery 23 Warren St, New York, NY10007, USA

ニューヨーク・カルチャーの「今」をリアルに体感できるトライベッカ

トライベッカは、ウォール・ストリートに隣接するオフィス街として発展し、マンハッタン中心地へのアクセスも抜群。ハリウッド・セレブや大物クリエイターなど富裕層が多く住む閑静な高級住宅街としても知られています。また、エリアの発展に伴い、街にはスタイリッシュなショップや有名レストラン、カフェも続々とオープン。さらには有名ギャラリーのトライベッカへの移転を皮切りに、数多くのギャラリーが進出し、次代の「アートの街」を形成しています。

建物が乱立し、通りに英語の看板と停車中の車が並ぶ
ギャラリー付近のトライベッカ

第一線で活躍する作家も展示「One Art Space Gallery」

ニューヨーク市内で最も安全な地区とも言われるトライベッカは、個展開催の舞台として世界屈指の好立地です。今回の会場となった「One Art Space Gallery」は、トライベッカの文化的なハブを作ることを使命として掲げ、芸術分野に留まらず別産業とのネットワークも活発に展開しています。

創設者でありオーナーのダン・ジェイラは、父ジョー・ジェイラのアシスタントとして活動してきました。ジョーは、アメリカンコミックスのシルバー時代と呼ばれた1950~1960年代に、D.C.Comicsの線画を担当していたとして有名で、世界的人気を誇る『バットマン』の制作にも携わった人物です。

ダンは2011年に「One ArtSpace Gallery」をオープンすると、西野亮廣、アル・ディアス、アンドリュー・サルガド、坂東工、ロバート・ホイットマンなど、国内外の第一線で活躍する作家たちの様々な作品を展示しています。

個展会場の「One Art Space Gallery」

ニューヨーカーの心を掴んだ5日間

個展を展開したのは、「人の内面に宿る精神性」という形のないモチーフを、神秘的ともいえる図像に具象化している羽下昌方氏。もう一人、古代ソクラテスの唯心論から伊藤若冲、浮世絵師・写楽など、幅広い先達の偉業の中から、共通してゼロの概念を見出し、ミニマムな美の表現を追求してきた日和佐一正氏です。

羽下氏は、「人は何のために生を受けたのか」「それぞれの存在意義とはどこにあるのか」という人類普遍のテーマで25点、日和佐氏は、二次元的でありながらも多次元的な空間の広がりを感じる絵画33点を展示しました。いずれもアートの中心・ニューヨークの人の心を捉えた5日間でした。

羽下昌方氏の展示(左)と、日和佐一正氏の展示。それぞれ複数の人が作品を眺めている
羽下昌方氏の展示(左)と、日和佐一正氏の展示

 

海外展開サポート海外個展・グループ展ニューヨーク ギャラリー展示

この記事のプロジェクト

関連記事