書籍やカタログとして、手に取れる形になっていることで、それ自体が一つの作品になります。
SNSやウェブサイトなど、気軽に情報に触れられる現代においても、紙媒体の「きちんと感」は健在。信頼性や高級感の演出には欠かせないツールです。
数多くのツール作成を手掛けてきたデザイナー、ライターが制作を社内で一括して対応。狙いを効果的に実現するためのノウハウがあります。
抽象画を中心に36点の油彩を収載。青春時代に大病を患ったことが制作の原動力になっているという画家の作品は、カラフルで生きる活力に満ち溢れています。
無垢で多彩な筆運びが、ジャパンエキスポをはじめとする海外の美術展でも大人気の書家。茶人でもある彼女は、床の間にかける書から生け花まで、もてなす客人に応じて茶席にさまざまな工夫を凝らすといいます
「省胎七宝」は、日本で独自に発展した希少な伝統工芸技法です。省胎とは「胎(土台)を省く」の意で、七宝釉と銀線で模様を描いて焼き上げたあと、土台である銅版を薬品で溶かし去る工程を指します。
身近な野山に咲く四季折々の花を優雅な筆使いと柔らかな色彩で情緒豊かに描かれた墨彩画。
国内外で48年にわたり独自の表現を追求してきた髙原普門の創作の軌跡を収めた一冊。 「守破離」と「温故創新」をテーマに、侘び寂の伝統美を礎としながらも、常に新たな形態に挑み続けてきたその姿勢が、作品の随所に息づいています。 本書は、パリ・サンジェルマン・デ・プレにて開催される個展に合わせて編まれたもので、在フランス日本国大使館や観光庁などの後援を得た公式プログラムの一環として出版されました。
庄司はるみ氏による歌集。本書は、著者が自身の年齢を意識し始めたことをきっかけに、最終歌集として自らまとめることを決意したものです。ある日、もし自分が亡くなった後に遺歌集を出してほしいと娘に頼んだところ、「自分にはそんな力はない」と断られ、自身で整理する必要性を感じました。そこで、前歌集『青い睡蓮』以降の作品を見返してみたものの、内容に納得できず、自らの老いと向き合うことになりました。夫の死や年齢を重ねたことによる心情が色濃く表れた作品に迷いを覚えつつも、「短歌を続けてきてよかった」という実感が深まる中で、これらの歌をひとつの節目としてまとめるに至った経緯があります。