「省胎七宝」は、日本で独自に発展した希少な伝統工芸技法です。省胎とは「胎(土台)を省く」の意で、七宝釉と銀線で模様を描いて焼き上げたあと、土台である銅版を薬品で溶かし去る工程を指します。釉の薄いガラス質と銀線のみで構成されるデリケートな作りであることから、他の七宝技法に比べてとくに慎重な扱いを要し、精確で繊細きわまりない透明感が最大の魅力です。
360度撮影映像および解説により、この作家に特徴的な「うろこ模様」や、七宝釉に包まれた銀線のきらめき、そして独自のデザインまで多角的に伝えています。
A4判変型
DVDブック(選択再生:日本語/英語/仏語)
32頁・解説つき