【海外展開事例集 vol.17】Japan Expo Parisで得たノウハウを土台に唐津焼を世界に広めるプロモーションを継続（唐津市商工観光部唐津焼振興室様）

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プロモーション

2020.7.6

「海外展開事例集」vol.17公開！

これまでジャパンプロモーション運営のイベントにご出展いただいた方々にインタビューを敢行し、皆様が実際に目の当たりにされた世界各国のリアクションや、その後のご活躍について貴重なお話を伺う「海外展開事例集」シリーズ。

シリーズ17回目となる本項では、唐津市商工観光部唐津焼振興室ご担当者様に、海外出展の経験やノウハウを活かし、これまでの唐津焼のイメージを一新しながら世界的に広くPRを続ける現在のご活動について伺いました。

≪過去の記事はこちら≫
●vol.1「ご当地キャラとSNSを組み合わせたPR戦略で観光誘客に成功！（須崎市元気創造課有澤聡明様）」
●vol.2「現地の反応が何よりの収穫！たくさんの気付きを得たJapan Expo Paris出展（九州経済連合会重吉二憲様）」
●vol.3「海外出展経験が“おやべメルヘンパーティー”開催のきっかけに（富山県小矢部市観光振興課船見幸広様）」
●vol.4「海外出展で地元の魅力を再発見現場対応力のアップも大きな武器に（栃木市役所総合政策部小林博己様）」
●vol.5「「阿波踊り」を世界の共通言語に（創作舞踊集団寶船様）」
●vol.6「「多角的なアプローチで世界に通用する日本の美を追求（KIRIE様）」
●vol.7「世界の舞台で生きざまを伝える書を（福詩家たろう様）」
●vol.8「五感を刺激する新次元の書を目指して（美帆様）」
●vol.9「グローバルなステージで伝統の技と心を磨く（「あめ細工鶴藤」たかこ様）」
●vol.10「描くことを通じて伝える「日本の祭り」の魅力（川瀬忠様）」
●vol.11「気づけば世界はこんなにも身近に！自己PR、展示にも工夫を凝らしました（おりがみあーと岡本佑子様）」
●vol.12「世界を舞台に自分の表現を追求できる喜びを知る（星野友利様）」
●vol.13「インスピレーションを研ぎ澄ませながら自分らしいスタイルで世界へ（宮内紀子様）」
●vol.14「世界にファンをつくり新たな市場を開拓！日本の伝統工芸をネクストステージへ（EMU様）」
●vol.15「海外出展経験を活かして新たな活動のチャンス、創作のアイデアを掴む（猪俣一博様）」
●vol.16「戦略的にイメージを絞り地域の生きた魅力をアピール（福井市様）」

≪現在の活動について≫

国内･海外のニーズを見極め新しい唐津焼の開発に力を注ぐ

Japan Expo Paris -ジャパンエキスポ-

「Japan Expo Paris 2017」唐津市ブース

唐津市では、2016年に商工観光部に唐津焼振興を行う部署が設立されたことをきっかけに、市の公式SNSやFacebookの活用、テレビ記者会見などを行い、国内向けPR活動をしてきました。2017年、初の海外進出としてJapan Expo Paris -ジャパンエキスポ-に出展することになり、経験豊富なジャパンプロモーション（以下JP）と手を組み、展示ブース作りや仏語のパンフレット制作について具体的なアドバイスをもらいながら準備を進めました。唐津市がもっとも力を入れている唐津発祥の焼き物、唐津焼をいかにして海外の方に知っていただくか。JPからのアドバイスを元に、唐津焼独特の製作工程の解説や唐津のお茶文化に触れた動画とパンフレットを制作し、ブース作りも工夫しました。ブース内を黒で統一して「WABI SABI」の他のブースと差別化し、高級感を演出したこと、ブースでPR動画を常に流したおかげで集客効果が大幅にアップしたことが上げられます。2018年から唐津港に外国の豪華クルーズ船の誘致が始まり、今ではイベント出展より訪日外国人向けの活動が主になりましたが、Japan Expo Paris -ジャパンエキスポ-で得たノウハウはさまざまな局面で役に立っています。

≪アドバイス・今後の目標≫

現地の反応と縁のつながりで唐津焼のイメージを一新

来場者のリアルな反応をその後の商品開発やプロモーションに活かす

現地でお客様の反応が直に見られたことが何よりの収穫です。茶器よりもオブジェや花器が好まれる海外ニーズが掴めたので、その後の商品開発の方向性が定まりました。また、会場でノベルティーグッズのクリアファイルを配布したり、日本茶のサンプリングを行うなど、さまざまなPR方法を試したので、どの方法が最適かを探ることができました。日本茶のパッケージにQRコードを入れたところ、サイトのアクセス数が大幅にアップ！海外の方が商品の背景にも強い関心を寄せていることがわかり、とても嬉しくなりました。
Japan Expo Paris -ジャパンエキスポ-出展後は唐津焼の海外展開案を練り直し、アジアでの販路強化を打ち出していくことに。現在は唐津焼×日本食を主軸に、新商品の開発やプロモーション活動を続けています。Japan Expo Paris -ジャパンエキスポ-出展後に参加した報告会でプロダクトデザイナーとのつながりができ、コラボ作品が生まれたことも大きな収穫です。思いきって海外進出を踏み出したことで得られた反応と発見から生まれた新たな唐津焼を世界に発信していきたいです。

≪成功のノウハウ≫

【出展前】
●市の唐津焼振興室が海外展開を本格化。Japan Expo Paris 2017へ出展し唐津焼を海外へアピール。
●海外向けの動画とパンフレット制作のため、唐津焼のPRポイントを精査した。

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【サポート・工夫】
●Japan Expo Parisへ出展する唐津焼の作品、作家の選定やブース演出へのアドバイスを受ける。
●高級路線を一貫し、見せ方にこだわったブランディングを行った。
●唐津焼が生まれた歴史的背景や製法を盛り込んだPRツールを制作し、魅力を丁寧に紹介。

★Point★
海外イベントのノウハウが豊富なJPと組み、さまざまなアイデアが得られた。
海外で何が受けるかを模索し、思いつく方法を多数試すことができた。

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【成果】
●海外で有効な唐津焼のPR法と対策、新たな商品開発のヒントが得られた。
●Japan Expo Paris -ジャパンエキスポ-で多くの出展者と会い、どのように唐津焼を差別化、ブランディングすべきかの参考になった。
●事後報告会でプロダクトデザイナーとのつながりができ新発想のコラボ作品が生まれた。

★Point★
海外へのアプローチ法がわかり、スムーズな海外展開ができた。

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【その後】
●ヨーロッパからアジアへ海外市場を転換。アジア向けの新商品開発とプロモーションに注力していくことに。
●唐津焼の若手作家の育成と海外展開のさらなる強化、東京オリンピックへ向けて、唐津市の“ものづくり”のテコ入れを目指す。

★Point★
唐津市の状況の変化により海外展開の方向性を転換したが、Japan Expo Paris -ジャパンエキスポ-の出展経験で掴んだ海外市場の傾向を今後も活用していく。

唐津市商工観光部唐津焼振興室ご担当者様、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました！

これまで17回にわたりお届けしてまいりました「海外展開事例集」は、本項をもちまして連載を一旦終了とさせていただきます。インタビューにご協力いただいた皆様、そしてご愛読いただいた皆様、本当にありがとうございました！

◎お話を伺った人：唐津市商工観光部唐津焼振興室ご担当者様

【ご出展いただいたイベント】
Japan Expo Paris「WABI SABI」（2017）

●唐津市ホームページ＞＞＞https://www.city.karatsu.lg.jp/top.html

★「海外展開事例集」シリーズはジャパンプロモーションのnoteアカウントでも公開しています。

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