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【海外展開事例集 vol.16】戦略的にイメージを絞り地域の生きた魅力をアピール(福井市様)

2020.6.29
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「Japan Expo Paris 2017」福井市ブース

「海外展開事例集」vol.16公開!

これまでジャパンプロモーション運営のイベントにご出展いただいた方々にインタビューを敢行し、皆様が実際に目の当たりにされた世界各国のリアクションや、その後のご活躍について貴重なお話を伺う「海外展開事例集」シリーズ。

シリーズ16回目となる本項では、福井市役所ご担当者様に、海外展開にあたってのイメージ戦略や、Japan Expo Paris出展を機に実現した世界的映画俳優とのコラボレーションに関するエピソードを伺いました。

≪過去の記事はこちら≫
vol.1「ご当地キャラとSNSを組み合わせたPR戦略で観光誘客に成功!(須崎市元気創造課 有澤聡明様)」
vol.2「現地の反応が何よりの収穫!たくさんの気付きを得たJapan Expo Paris出展(九州経済連合会 重吉二憲様)」
vol.3「海外出展経験が“おやべメルヘンパーティー”開催のきっかけに(富山県小矢部市観光振興課 船見幸広様)」
vol.4「海外出展で地元の魅力を再発見 現場対応力のアップも大きな武器に(栃木市役所総合政策部 小林博己様)」
vol.5「「阿波踊り」を世界の共通言語に(創作舞踊集団 寶船様)」
vol.6「「多角的なアプローチで 世界に通用する日本の美を追求(KIRIE様)」
vol.7「世界の舞台で 生きざまを伝える書を(福詩家たろう様)」
vol.8「五感を刺激する 新次元の書を目指して(美帆様)」
vol.9「グローバルなステージで伝統の技と心を磨く(「あめ細工 鶴藤」たかこ様)」
vol.10「描くことを通じて伝える「日本の祭り」の魅力(川瀬忠様)」
vol.11「気づけば世界はこんなにも身近に!自己PR、展示にも工夫を凝らしました(おりがみあーと 岡本佑子様)」
vol.12「世界を舞台に自分の表現を追求できる喜びを知る(星野友利様)」
vol.13「インスピレーションを研ぎ澄ませながら自分らしいスタイルで世界へ(宮内紀子様)」
vol.14「世界にファンをつくり新たな市場を開拓!日本の伝統工芸をネクストステージへ(EMU様)」
vol.15「海外出展経験を活かして新たな活動のチャンス、創作のアイデアを掴む(猪俣一博様)」

 

≪現在の活動について≫

「日本・福井の伝統美」がフランスTV番組を通じて人々の心に

福井市の国指定特別史跡「一乗谷朝倉氏遺跡」にて。右からドパルデュー氏、武田絵利子氏、ほかプロデューサーのジャン=モーリス・ベライシュ氏ら制作スタッフ

福井市では、“伝統美”にスポットをあて、北陸の豊かな食文化や、永平寺に代表される禅文化、日本海や桜などの自然の魅力を中心に、地域ブランディングに取り組んでいます。現在、クレア・パリへの市職員派遣体制を強化し、中部全域の協力でPRに力を注いでいます。
Japan Expo Paris出展を機に、フランスのTV局が制作する日本の旅番組で福井市を紹介したいという話がまとまったのは2017年。ナビゲーターには、世界的な映画俳優のジェラール・ドパルデュー氏を迎えるというので、一同びっくりでした。翌年の春、実際にフランスからクルーがやってきてロケが始まり、市街地、一乗谷朝倉氏遺跡、海岸エリアに至るまで、かなり広い範囲で撮影が行われました。番組内では、ドパルデュー氏本人による福井への熱いメッセージも発信され、フランス全土で放送されました。その後の反響はというと、パリの旅行会社が訪日ツアーのモデルコースに福井市を組み込みたいということで視察団を受け入れたり、またフランス人イベント主催者から福井市の工芸家に対し出品オファーがあり、現地の展覧会で作品が展示されるなど、さまざまな流れに発展しています。

 

≪アドバイス・今後の目標≫

見せ方を吟味しご当地キャラクターも集客に活用

2017年のJapan Expo Parisに登場したご当地キャラクター・朝倉ゆめまるは会場の人気者に

フランス進出にあたっては、実施前に市長会見を開き、ニュースや新聞各紙を通じて告知しました。これにより、多くの市民のみなさまの温かい応援、ご理解を得られたことが、やはり勝因として大きかったですね。
出展する商品をしっかり吟味することも大事で、さまざまな面で有利にはたらきました。ジャパンプロモーションスタッフのアドバイスを参考に、漆器や和ろうそくといった特色のはっきりした工芸品を厳選し、ブース装飾は江戸時代の庭園などの伝統的イメージに絞ることにして、周囲との差別化を図りました。番組制作のお話が進んでからは、確実な誘致のために、どのように現地の制作会社や旅行会社にアプローチを行っていくか、担当者に相談しながら戦略的に進めました。商談会には積極的に参加し、地元産食品の提案なども行いました。Japan Expo Parisは、ポップカルチャーの祭典でもありますので、ご当地キャラクターは大変な人気を集めます。福井市の「朝倉ゆめまる」もステージデビューし、予想をはるかに超えて集客に貢献してくれました。地域の愛を一身に背負う彼らが、世界を舞台に発揮するパワーは必見です。

 

≪成功のノウハウ≫

【出展前】
●パリ進出に向けクレア・パリ派遣の市職員により綿密な事前調査を行う。

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【サポート・工夫】
●伝統美のイメージに絞った見せ方で他のブースとの差別化を図る。
●商談会で福井産粉末醤油の使用法を各種提案し和食シェフにもPR。
●ご当地キャラクターを集客に活用。

★Point★
事前調査やアドバイスをもとに戦略的なPRプランを展開。
Japan Expo Paris開催前に市長会見を行い、市民の理解を得る。

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【成果】
●フランスのTV番組で福井市の魅力を世界に広く発信。
●訪日ツアーのメイン地域の一つとして旅行会社が注目。
●フランス人から地元工房へのオファー増。

★Point★
メディア露出によるブランド力の向上。

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【その後】
●「日本・福井の伝統美」のイメージ定着を図る。
●中部全域の協力のもとクレア・パリへの市職員派遣体制を継続。

★Point★
地域ブランディングの方向性を定め、さらなる発展へ。

 

福井市ご担当者様、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
続くvol.17では、唐津市商工観光部唐津焼振興室ご担当者様に、海外出展の経験やノウハウを活かし、これまでの唐津焼のイメージを一新しながら世界的に広くPRを続ける現在のご活動について伺います。

 

◎お話を伺った人:福井市ご担当者様

【ご出展いただいたイベント】
Japan Expo Paris「WABI SABI」(2017)
The Japan Store ISETAN MITSUKOSHI Paris サマーフェア(2017)
日仏友好160周年記念 TV特番「ドパルデューの冒険」放映(2018)

●福井市 ホームページ>>>http://www.city.fukui.lg.jp/
●朝倉ゆめまる ホームページ>>>http://yumemaru.fukuicity-navi.com/

★「海外展開事例集」シリーズは毎週月曜更新!同記事はジャパンプロモーションのnoteアカウントでも公開しています。

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