つねに多くの人が行き交うリバプール・ストリート駅の構内
金融街として有名なシティオブロンドンの北東部に位置するターミナル駅、リバプール・ストリート駅。この周辺は、ショーディッチ、ブリックレーンと呼ばれ、おしゃれなセレクトショップや古着屋、カフェが軒を連ね、毎週末には大規模なマーケットが開かれるなど、最先端のファッション街として、ロンドンの中でいま一番活気のあるエリアです。
そんなホットなエリアと隣り合うホワイト・チャペル地区は、さまざまな国の移民が多く住んでいたことから各国料理のレストランが立ち並び、異国情緒あふれる雰囲気を持つ街として知られていました。しかし、1901年にホワイトチャペル・ギャラリーの開設をきっかけに、ギャラリーやアートスクールが後に続いて居を構え、アート街としての変貌を遂げていきます。
駅周辺では曜日ごとにさまざまな青空マーケットが開催される
倉庫や工場の名残を残すレンガ造りの建物の壁には、グラフィティが描かれている
ブリックレーンで人気のベーグルショップ
レンガ造りが目印のレイデン・ギャラリーの外観
2013年にオープンしたレイデン・ギャラリーは、ホワイト・チャペル地区のギャラリーとしては新しい部類に入りますが、オーナーを務めるリンジー氏とパートナーのアドリアナ氏による個性的なキュレーションとアットホームな雰囲気が話題を呼び、活気に満ちた先進的なギャラリーとして高い評価を得ています。
コメディアン、ミュージシャン、俳優、アーティストとして活躍するリンジー氏と、美術史家、フェミニスト映画研究家であり、アートカレッジで教鞭も取るアドリアナ氏
プライベートビューの日は、招待客でギャラリーがいっぱいに
当法人が世界各国で展開を続けている日本文化発信事業、JAPAN TIDE(ジャパンタイド)の一環として始まったロンドン個展。2018年に始まり、3会期目の開催となった本展では、9月10日(火)~21日(土)の日程で2名のアーティストによる個展を開催。人間の内面を鋭く洞察し、生々しいタッチで描き出した油彩画作品と、光のダイナミクスを駆使した表現を追及した写真作品の展示が行われ、多くの来場者が訪れました。
プライベートビュー(オープニングパーティ)では、リンジー氏によるスピーチが行われた
ギャラリーはバーが併設され、アットホームな雰囲気。来場者同士が顔なじみの場合も多い
美術評論家のジェームス・ホートン氏(写真右)が来場し、講評を行った
バーカウンターではスパークリング日本酒が振る舞われた
乾杯の音頭とともにパーティがスタート
会場では作家出演による舞踏の映像が上映され、作品の世界観を伝えた
来場者が作家へ丁寧なコメントを綴ってくれる点もロンドンの特徴
油彩画と写真、それぞれの個展に来場した人々の多くが、作品を鑑賞した感動をコメントとして寄せてくれました。そのごく一部をご紹介します。
「全体を通して暗闇のようなイメージがありますが、一方でその中から本来の“光”が立ち上ってくるようにも感じました」
「まるで暗闇の中の天使のようです。悲しみや苦悩を乗り越えていく様を描いているのかなと思いました」
「作品の激しさが大変気に入りました。色彩の使い方や重ね塗りが印象的でした」
「生命の美しさ、尊さが全面に表れていて、パワーのある作品だと感じました」
「とても平和で落ち着いています。感動しました」
「構成と色彩が大胆で美しい。作品に込められたメッセージは大変興味深く、それぞれに与えられたタイトルも非常に的確であると感じました」
「作品からは美しさ、宇宙の静けさ、光といったキーワードを感じました。素晴らしかったです」
「“希望”を感じます。まるで暗がりから生まれる新しい光のようです」
ロンドン屈指のアートエリア、ホワイト・チャペルにあるギャラリーの中でも、特にアートに関心が高く、優良な顧客を持つレイデン・ギャラリーで展覧会を行うことは、アーティストにとって有意義な経験となったことでしょう。当法人では、毎年新しいタイプのジャパンアートをロンドンへ紹介できるよう、今後も個展やグループ展を積極的に行い、さらなる日本文化の発信とプロモーションに力を注いでまいります。
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