世界のアートファンが押し寄せるロンドン・ホワイトチャペル
大英博物館をはじめ、世界有数の美術館・博物館を擁する街、ロンドン。その多くが入場無料なのは、国の政策として、博物館・美術館の開放が国民の福利厚生の向上につながるという考えに基づいているからだとか。誰もが気軽にアートに触れられる環境が整うロンドンには、質・量ともに最先端と最高峰のアートが集結しています。このように恵まれたアート環境が整うロンドンにあって、最も旬なギャラリーが軒を連ね、アートファンからの熱い注目を集めているのが、ホワイトチャペル地区です。

ロンドン・メトロポリタン大学のアートスクールと学生組合の本部や、英国の近現代美術を牽引し続ける代表的な公営アートギャラリーである「ホワイト・チャペルギャラリー」が居を構えるこの地区は、街行く人々が纏う雰囲気もどこかアーティスティック。大通り沿いの壁やショップのシャッターをキャンバスに、いたるところにハイレベルなストリートアートが描かれ、アートムードを盛り上げます。


アート業界が注目するレイデン・ギャラリー Leyden Gallery!

個展会場となったレイデン・ギャラリーは、2013年にオープンした比較的新しいギャラリーですが、人通りの多いレイデン通りの角に位置する立地の良さと併設されたバーの効果で、常に人が入れ替わり立ち替わりやって来る人気のスポット。オーナーを務めるリンジー氏とパートナーのアドレアナ氏がキュレーションする展覧会やパーティー、ライブなどさまざまなイベントが催されています。リンジー氏自身がコメディアン、ミュージシャン、俳優として活動するアーティストのため、ギャラリーはリンジー氏の交友関係をはじめとするアート業界人にとってハブのような場所にもなっています。




ロンドン レイデン・ギャラリー
9/9a Leyden Street London E1 7LE
Aldgate(オルドゲート)駅から徒歩6分、Liverpool Street(リバプール・ストリート)駅から徒歩10分
ロンドン待望のジャパン・アート展を春秋2会期で開催!

そんなロンドンのアート界を牽引するレイデン・ギャラリーにおいて、当法人が世界各国で展開を続けている日本文化発信事業、JAPAN TIDE(ジャパンタイド)の一環として開催された日本人アーティストによるロンドン個展。2018年は5月29日(火)~6月16日(土)の春会期と、10月2日(火)~13日(金)の秋会期で、6名のアーティストの個展を開催しました。イギリスでは、2017年に大英博物館で開催された葛飾北斎展「Hokusai beyond the Great Wave」以来、浮世絵や伝統工芸品、さらには日本的なデザインを含むジャパン・アートへの注目が非常に高まっており、ジャポニズムブームに沸いています。
とくに秋会期では、美人画がモチーフの告知フライヤーを事前配布したところ、人気のあまり早々に品切れとなる事態に。展示初日から予想を大きく上回る来場者でギャラリーが埋め尽くされ、ジャポニズムブームを裏付ける大盛況となりました。





ジャポニズムブームに沸くロンドンのアートシーン
来場者の内訳をみると、フライヤーを手に“日本人作家の個展”と聞きつけてやって来た人が多く、今のロンドンでは“ジャパン・アート”が旬のジャンルであり、アートファンに限らず誰もが高い関心を寄せていることがうかがえました。特に日本的な情緒のある作品-たとえば書や水墨画、着物といった和のモチーフ-が好まれ、また、在廊する作家に積極的に質問をしたり、じっくりと展示パネルを読み込むなど、より深く作家の世界観を理解しようとする、アートに対して熱心な来場者が多い点もロンドンの特長と言えるでしょう。













高いポテンシャルを持つイギリスのアート事業

イギリスは、ヨーロッパでフランスに次いで国民1人あたりの文化予算が高い国(※1)であり、日本の約3.5倍、アメリカの6倍にも及ぶ高いポテンシャルを持っています。イギリス国内の美術館、博物館の多くが無料で開放されているのにも関わらず、この数値となるのは、アートマーケットが成熟し、有料の美術館へも日常的に行くようなライフスタイルが広く定着しているからではないでしょうか。良いものを長く丁寧に使う価値観が根付くイギリスは、繊細な技術やオリエンタルな魅力を持つジャパン・アートともともと親和性が高い場所であり、さらにジャポニズムブームの追い風も相まって、新しい才能と作品が待ち望まれています。当法人は今後も個展やグループ展を積極的に行い、さらなる日本文化の発信と優れたジャパン・アーティストのプロモーションに力を注いでまいります。
※1 平成29年度文化庁委託事業「諸外国における文化政策等の比較調査研究」より



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