個展/グループ展(海外・国内)   文化交流事業としての展覧会運営

いよいよ開催!「THE WORLD OF UKIYO-E」

2021.4.24
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THE WORLD OF UKIYO-E

浮世絵に描かれた世界と現代がつながる

浮世絵作品をモチーフとし、和紙、墨、光、映像等の素材を用いたインスタレーションにて、館内は浮世絵に描かれた世界と現代とを繋ぐインターフェイス空間に。江戸の文化と現代の感性が入り混じり、たくさんの人々の経験と自分だけの経験が溶け合って「時代」や「個人」という感覚が揺らいでいきます。現代アート的なアプローチで浮世絵のメディアとしての役割や芸術性を引き出す試みは本展覧会の動機でもあります。今、美術館に展示を見に来ている、という認識が曖昧になり、「ここは一体どこだろう」と不思議な感覚に陥りながら、来場者の方々の現実として浮世絵を体験していただくことができる、不思議な空間が広がります。

名作の木版実物作品の展示

葛飾北斎や喜多川歌麿らの代表的な浮世絵の名作たちの木版実物作品の展示は、本展覧会の大きな見所のひとつです。版画による多色刷りの風合いを間近でご覧いただけます。現在身の周りにあふれているインクやデータによる印刷物とは異なる雰囲気を感じるうちに、展示のような多色刷りの印刷物があふれていた江戸時代の空気をリアルに感じていただけます。
更に、現在のアニメ、マンガ文化のルーツとされる北斎漫画の展示、また正統な技術を受け継ぐ職人による浮世絵の製作工程の実演等、本格的な浮世絵の世界をご紹介します。

2019年に大好評を博した「立体浮世絵展」の第2弾

2019年「立体浮世絵展」

本展は2019年に大好評を博した「立体浮世絵展」の第2弾となります。「立体浮世絵展」では浮世絵の美人画をモチーフに「女性の内面(Nature of Women)」をさまざまな手法によって表現。
第2弾となる2021年は、浮世絵をめぐる世界観そのものにフォーカスし、現代アート的なアプローチをふんだんに用いて、浮世絵を通した新たな価値や体験を見出します。

「THE WORLD OF UKIYO-E」ディレクターチーム

坂井英治/江戸伝承手摺木版画版元

浮世絵の技術の継承や新たなアートとしての魅力の発信を続けている坂井氏。20代で商社を退職後、江戸浮世絵木版画版元の株式会社遺珠刊行会で、代表の宮崎氏に師事、江戸木版画と浮世絵を学びます。そこで職人の高齢化や木版画業界の衰退を危惧し、現代における浮世とはどういうものであるか模索をはじめます。現代の日本文化として世界中で評価されているマンガ・アニメとのコラボレーションに着目し、坂井氏の構想に共感を抱いたそれぞれの版権元の協力を得て、ドラえもん、手塚治虫作品、ナルト、攻殻機動隊や世界的映画スターウォーズなどを題材に浮世絵制作を実現。現在も様々なコラボレーションにチャレンジしながら、彫師、摺師の更なる技術向上、継承を目指し北斎の肉筆画、春画の復刻作業にも着手しています。
株式会社版三 代表取締役、一般社団法人朋誠堂 代表理事、経済産業省認定 東京伝統木版画工芸協同組合 理事。

THE WORLD OF UKIYO-Eでは、株式会社版三による時代を超えて愛されてきた「浮世絵」の現代の姿をお楽しみください!

株式会社版三
ホームページ http://www.hanzou-japan.com/index.html

美呼/霧絵師

日本の神話や物語をテーマに表現するアートパフォーマンス集団KIRIE。海外でも一際注目を集める非常にアート性の高いチームです。このチームを率いる美呼氏は、京友禅作家の林裕峰氏に師事し日本芸術に深く感銘を受け、その鋭い感性により人々の価値観を大きく広げる前衛的な表現を模索してきました。特に、2009年にファッションショーとして行った、着物帯の柄を用いたボディーアートは非常に多くの反響を呼び、新しいジャンルとして”霧絵師”というアーティストの立場を確立しました。同年、和のアートチーム”KIRIE”を結成し、日本の物語や古謡などをテーマにShowや映像作品を制作し、ヨーロッパを中心に国内外で発表、2011年から日本の伝統技術や素材を使ったオリジナル商品の企画・販売を開始。現在は、和に特化したクリエイターを率いて舞台装飾や空間デザインなども行なっています。 “昔”と“今”の美の融合から新たな日本の美を創造し、若い世代や海外に向けて日本の魅力を発信しています。

THE WORLD OF UKIYO-Eでは、KIRIEによる華やかな「日本の美」の世界をお楽しみください!

美帆/書家

宮崎県書道協会墨友会にて師範取得、文部大臣奨励賞受賞。墨や和紙を用いた表現だけでなく、書の可能性を広げるため現代的な材料を用いた作品を展開する美帆氏。
映画や広告の題字製作、様々なアーティストとのコラボレーションを行い様々な書の表現を追求しています。書道パフォーマンスにも力を注ぎ、フランス、メキシコ、UAE等国内外にて活動の場を広げています。また霧絵師美呼氏とのコラボ帆霧-hommu-としても精力的に作品制作を行っています。

文字本来の姿を生き生きと表現する書家・美帆氏による、展示ごとに全く別の雰囲気を発する文字をTHE WORLD OF UKIYO-Eで是非ご覧ください!

書家・美帆
ホームページ https://www.miho-offical.com/
インスタグラム https://instagram.com/shokamiho?igshid=19738c4bbzti1

青柳亮/ビデオグラファー

THE WORLD OF UKIYO-Eの映像演出を担当する青柳亮氏。演出・映像・編集を一人で行うビデオグラファーとして活動しています。その場とその空気に居合わせたからこそ生まれた共有の感覚、そこから生まれるクリエイションを映像に表現していくことを目指し、日本各地に足を運び様々なプロジェクトを手掛けています。

2007年~2010年 松任谷由実やウルフルズ等の音楽映像制作会社のADとして活動。
2012年~2014年 独学で演出撮影編集を始め、MVや企業PVの製作活動を開始。
2015年~2020年 BtoB映像制作会社にディレクター兼ビデオグラファーとして在籍、企業ブランディングムービーと観光ブランディング映像を担当。
2017年 山形県高畠町観光映像広報コンクール金賞受賞。
2019年 ミラノ国際演劇賞 武楽座の公演にライティングディレクションで参加、オーディエンスが選ぶ最高位観客賞を受賞。
2020年 フリーランスの映像作家として独立。
2021年 バルーンアーティストEMI JINGU府中大國魂神社公演プロジェクションディレクターとして参加。

演出、映像のディレクションをビデオグラファー・青柳亮さんが務めたTHE WORLD OF UKIYO-E。二度と味わうことのできない、時代を超えた創作空間でのお時間をお楽しみください。

MIU/レーザーショーデザイナー

THE WORLD OF UKIYO-Eのレーザー演出を担当するMIU氏。ライブハウスからアリーナクラスまで、また、クラブイベントから大規模フェスに至るまで、様々なアーティストのコンサートやミュージックビデオ、イベントのレーザー演出などを数多く手掛け、様々な音楽シーンで活躍するレーザーデザイナーです。音楽シーン以外にもファッション、アート、ビューティ、エキシビションなど国内外の幅広いジャンルで活動する傍ら、レーザーシステム販売や店舗への施工も行っています。

演出実績
Google YouTube Brandcast 2016(東京・両国国技館)
Ultra Japan 2015(TOKYO ODAIBA ULTRA PARK・メインステージ)
Ultra Japan 2016(TOKYO ODAIBA ULTRA PARK・メインステージ)
electrox 2017(幕張メッセイベントホール・SONIC BEATS STAGE)
After the Rain モーニンググロウ・アフターグロウ(東京・両国国技館)
まふまふワンマンライブツアー ひきこもりでもLIVEがしたい!(ファイナル公演・幕張メッセ 幕張イベントホール)
おかあさんといっしょスペシャルステージ2016(さいたまスーパーアリーナ、大阪城ホール)
NHKエンタープライズ・NHKメディアテクノロジー8KVRコンテンツ『サカナクション AOI -碧-』(Theater U、日本未来科学館)
オメでたい頭でなにより『SHOW-GUTS』MV レーザー演出
GARI『SHAKE DOWN』MV レーザー演出

レーザーショーデザイナー・MIU氏によって煌びやかに彩られた「浮世絵」の世界。THE WORLD OF UKIYO-Eで是非ご堪能ください!

レーザーショーデザイナー・MIU
ホームページ http://miyuu.lighting/
ツイッター https://twitter.com/miuchapa

摺師/鉄井裕和

木版画職人の家に生まれ、自らも修行の道を歩み伝統技術を継承する貴重な摺師である鉄井裕和氏。各展覧会で、現在も脈々と受け継がれている木版画の技術を実演し、廃れていくのではなく発展していく伝統を示す存在として、精力的に活動しています。2009年11月にロシアサンクトペテルブルグの露日友好会館で開催された文化催事においても、実演パフォーマンスを披露し好評を博しています。文化庁の無形文化財選定保存技術に認定されている職人、東京伝統木版画工芸協同組合員。
摺師・鉄井裕和氏による現代の浮世絵作品が会場内に展示されます。是非摺師の技を間近でご覧ください。浮世絵の歴史と美しさをTHE WORLD OF UKIYO-Eにて感じてみてください!

東京伝統木版画工芸協同組合
ホームページ https://edohanga.jp/

空間インスタレーションアーティスト/佐藤哲也

コンセプトから紡ぎ出されるストーリーを重要視し、空間全体を表現の媒体とする佐藤哲也氏。自身が手掛ける空間の価値を最大限に引き上げるため、メディアアートと呼ばれる新しいデジタル技術や、いままでにない映像表現を駆使します。佐藤氏は、自身は幼少期の原体験に大きな影響を受けていると認識し、クリエイティブを通じて、次の世代に原体験を創り出すことを信条としています。東京大学大学院 新領域創成科学研究科 卒業後、ウォルト・ディズニー・ジャパンに入社、渡米しウォルト・ディズニー・イマジニアリングにてアトラクションのコンセプト企画担当アーティストとして、主にアジア圏のディズニーパークのアトラクション及びテーマエリアの開発を担当。現在は、ソニーに所属。

受賞、所属歴
2011 年 Walt Disney Company Japan
2012 年 ロサンゼルス MODS Museum of Dream Space「Glow Worm の呼応」展示
2015 年 AWS Summit Tokyo IoT Award 2015
2017 年 SEGD (The Society for Experiential Graphic Design) GLOBAL DESIGN AWARD
2017 年 Thea (Themed Entertainment Association) Awards 2017 受賞
2017 年 ソニー株式会社
2018 年 シンガポール Samat8Q「三次元性:垂直、水平、そして過去」展示
2019 年 経産省 2025 大阪・関西万博具体化検討ワーキング・グループ有識者
2020 年 日本空間デザイン賞 銀賞「ニフレルおよぎにふれる」

THE WORLD OF UKIYO-EではCG映像制作を担った佐藤氏。現代技術を駆使し今世に落とし込まれた「浮世絵」の姿をご覧ください!

空間インスタレーションアーティスト・佐藤哲也
ホームページ https://yaba.me/

THE WORLD OF UKIYO-Eディレクター陣も多く参加する映像作品

浮世の花籠

4月17日よりオンラインで公開中の浮世絵、美人画を元にした作品。
美人画の元になる女性達が、絵の中で動き始め、物思いにふけったり、遊んだり。
絵の中は美しい過去、絵の外は現実でもあり。過去と現実を彷徨う様、美しく描かれた絵の 表と裏、描かれているその中には彼女たちの苦悩や想いが見えない部分に存在する事に着目している。
浮世絵美人画の美しさとその時代の中で強く儚く生きる女性を著した作品。 浮世絵を元に音楽や演出に現代的な要素を加え、舞台上にて過去と現在をリンクさせる。

主催/演出・振付 加藤花鈴
映像 青柳亮
出演者 加藤花鈴・今井琴美・未奈
音楽 猿楽/ピアノ・JURI /歌・小畑亮吾/バイオリン・Waccha /ボイスパーカッション
照明 森規幸
音響 金澤健二
衣装/舞台美術 美呼 KIRIE

「さくらさくら」作曲:宮城道雄 編曲:猿楽

「ゴンドラの唄」作詞:吉井勇 作曲:中山晋平

「北斎」作編曲:猿楽

予告動画?

◆チケット申し込み◆
https://kipz.fun/mall/event/1110

様々な現代アートで体験する浮世の世界、新緑の上野へ是非お越しください!

「THE WORLD OF UKIYO-E」
2021.4.24(土)・25(日) 10:00〜17:00
上野の森美術館本館1階
https://www.japanpromotion.org/exhibition/theworldofukiyoe/
主催:一般社団法人ジャパンプロモーション
企画/制作:株式会社 版三
空間演出:KIRIE
映像演出:青柳亮
CG製作:佐藤哲也
レーザー演出:MIU
音楽:小畑亮吾

参加アーティスト(五十音順)
EIJI/Etsutsu/エリカ•ワード/斎藤亮輔/サカクラ カツミ/塩崎顕/Stephen Leroux/TAKUMI/時田美鈴/丸山純奈/Mónica/yosuké/渡邊直仁

浮世絵展示協力
東京伝統木版画工芸協同組合

本展覧会は、文化庁beyond2020のプログラムより認証を受けています。

2021年4月24日(土)~25日(日)
上野の森美術館本館1階
東京都台東区上野1-2
JR上野駅より徒歩3分/東京メトロ・京成電鉄上野駅より徒歩5分
>> THE WORLD OF UKIYO-E 上野の森美術館HP

※新型コロナウイルス感染拡大予防として、スタッフの検温・アルコール消毒を行っております。ご来場される皆様にも検温・アルコール消毒のご協力をお願いしております。
また上野の森美術館の感染防止対策につきましては下記をご覧ください。
https://www.ueno-mori.org/informations/article?category=topics&id=1028107

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