2024年、オリンピックの開催地となるフランス・パリにて、第31回目となる「Art Shopping Paris 2023」が、2023年3月31日(金)~4月2日(日)の3日間にわたって開催されました。会場は「カルーゼル・デュ・ルーヴル」。あのパリ・コレクション(パリ・コレ)が毎年開催されることでも有名なルーブル美術館直結の複合施設です。
この時期パリ市内は、Art Shopping Paris同様、老舗のアートフェアとなる「Art Paris 2023」が、グラン・パレ・エフェメールを会場にほぼ同じタイミングで開催されるということもあり、例年にも増してアーティスティックな春の装いに…。Art Shopping Paris 2023は、そんな美しい雰囲気のなか、心配されていたデモやストライキによる大きな混乱もなく、シンボルカラーとなっているローズカラーを纏って華々しく開幕し、世界各国から集った選りすぐりの作品の数々が公開されました。
一般社団法人ジャパンプロモーションでは今回、日本から参加する唯一のブースとして、計58名に上るアーティストの出展をサポート。そのクオリティにおいては、Art Shopping Parisを主催する「GEMART」の代表、ミリアム・アノネー・カスタネット氏からも高い評価をいただき、ご自身のInstagramでも出展作品をご紹介いただきました。
春とはいえパリ市内はまだ肌寒く、凛とした空気が漂う3月31日。翌日からの一般公開に先立ち、会場にVIPを招いて軽食やワインが振舞われるレセプション「ヴェルニサージュ」が開催されました。エントランスにはオープンを待ちきれない招待客の方々が続々と集結。開幕となった19時には、人で通路が埋まりまったく歩けないほどの状態に。それでも皆さん、本当に楽しそうで、著名なコレクターも強面のVIPの方々も少年少女のように目をキラキラさせており、全身からアートへの愛情があふれでているかのようでした。
この日はパフォーマンス用のステージも用意されており、DJによるクラブさながらの演出や、様々なミュージシャンによる生演奏、シンガーによる素晴らしい歌声で来場者を魅了。日本から渡航されたアーティストも含め、会場全体で春の訪れを祝うかのように大変な盛り上がりをみせました。
なかでも独特の存在感で注目を集めたのは、ジャパンプロモーションブースに出展された2名のアーティストによるライブパフォーマンス。その繊細な筆遣いや色彩感覚によって徐々に紡がれてく美しい世界は、熱気に満ちた会場のなかにぼんやりと浮かび上がるような神秘的な空間を構築し、アートフェアの開幕を見事に飾ったのです。
二日目からは一般公開Dayがスタート。ジャパンプロモーションのブースは、会場入り口すぐの好立地。最も目立ちつつ、すべての来場者が必ず通る場所に設置されました。天気はあいにくの雨となりましたが、現地の運営スタッフによると、むしろ雨のような天気の方が屋内で開催されるアートフェアの来場者数は増えるとのこと。オープンを迎えるとその予想は的中!続々とアートファンが訪れました。
それにしてもさすが芸術の都、パリです。アートは一部の愛好家のものと誤解されがちな日本とは異なり、このArt Shopping Parisには、老若男女を問わず様々な方々が訪れ、純粋に作品を楽しんでいらっしゃいました。老夫婦が手をつないで来場し、「この作品は犬に見える?魚に見える?」などと、時に共感し、時に批評をしながらおしゃべりをしている様子はいかにもフランスらしい光景です。
また、フランスの方は他国に比べ、日本文化への理解度や関心が特に高いといわれています。そのため、他国で開催されるアートフェアよりも、作品に込めた精神性や想いについて理解されやすいだけでなく、そんな日本の文化そのものを好意的に受け止めてくれている方がとても多い印象です。今回の会期中においても、鯉をモチーフにしたとあるアーティストの作品の前で、「鯉といえば新潟でしょ!」と驚くほどの知識を披露してくれる方がいらっしゃり、なんだかとてもほっこりした気分になりました。
様々なバックグラウンドを持った方が来場されるのも、国際都市・パリのアートフェアならではの特徴。会場では、そんないろいろな国の方々と渡航されたアーティストの方が交流されている様子があちこちで見られ、様々なエピソードが生まれていました。
とあるトルコ出身の方は、日本語がモチーフになっている自身のタトゥーを見せながら、日本やその文化への愛を語ってくれました。遥か遠いこのパリの地で、別の世界で育まれた感性に刺激を受け、日本ではその存在すら信じることができなかった響き合う人々に出逢い自信を得る、そんなことができるのもまた、このアートフェアの魅力なのだとあらためて感じます。
ここでは実際にご成約となった方々のコメントをご紹介いたします。色彩に喜びを感じるところや、ユーモアにもあふれている点を気に入っていただいた会社経営のフランス人ご夫妻は、「日本の“カワイイ“、あの世界観がとても好きです」と仰ってくれました。また、作品に癒され、生きる希望を与えてくれる、と即決いただいたお医者様のご夫妻からは「観ていると気持ちが明るくなり、元気が出ます」と嬉しいお言葉が。日本人アーティストの作品が世界中の人々の心を照らしている、やっぱりアートは素敵だなぁ、そう感じずにはいられない瞬間となりました。
毎年、高い注目を集めているArt Shopping Parisには、多数のメディアが取材に訪れ、各所でインタビューが行われています。そのなかの一つ、「Journal du japon」様には、今回ご出展された5名のアーティストをご紹介いただきました。
▼Journal du japon
https://www.journaldujapon.com/2023/04/07/
デモやストライキの影響が心配されていたArt Shopping Paris 2023ですが、出展者様を始めとする皆様のご尽力のおかげで、特に大きな混乱もなく無事に閉幕することができました。心より御礼申し上げます。来年のオリンピックに向け、益々注目が高まっている芸術の都、パリ。私たちもこの地で、また素晴らしいアートフェアの運営ができますよう尽力してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
余談ではありますが、会期最終日となった4月2日、市内ではあのシャンゼリゼ通りを駆け抜ける「パリ・マラソン 2023」が開催されていました。来年のオリンピックに向けたテスト的な大会だったこともあり、街は普段の様子から一変!皆さんがイメージするパリとはちょっと違った風景が広がっていました。今後、街並みがどのように変化していくのか、今からちょっと楽しみにしています。
それではこの地で、またお会いしましょう♪(ちなみにオリンピックの開催は7月です)
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